荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

佐々木穣著 「犬どもの栄光」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

佐々木穣著「犬どもの栄光」(集英社文庫/1990年刊)を読む。

20151107-001

倶知安町郊外の古い廃工場の中、背中に強い衝撃を受けて関口啓子は倒れた。

気がついたとき一人の男が…。

その男は通称“丸秀”と呼ばれ、大工をしながらひっそりと生きている男だった。

“丸秀”とはいったい何者なのか?関口の問いに何も語らない“丸秀”。

しかし、彼は何かを恐めている。

その恐れているものとは何なのか。

北海道を舞台に描く逃走と追跡の物語。


★★★★★★・・・・(6/10)  

最近では警察小説で有名な著者の初期作品。

北海道が舞台なので興味を持ち購入しました。

主人公は女性ですが、彼女と謎の男2人の逃走劇で、サスペンスタッチのバリバリのハードボイルド小説です。

謎を通して距離が縮んでゆく女と男と、どんなに離れていても変わらない男と男の絆。

ベタですが、やっぱり燃えるのです。

途中、女の軽率な行動に腹が立ちますが、これもまた主人公たちが窮地に立つためには必要なのですね・・・的場さん大丈夫でしょうか。

1987年初出なので設定自体はちょっと古いお話しで、テロリストの動機や男たちの過去などは今の時代の若者には分かり辛い場面もあるでしょうが、ネットや携帯が出てこない分、追いつ追われつの攻防には緊張感があります。

ちょっと強引ですが、テンポ良く惹き込まれ、割とあっさりとした後味なのも著者の特徴かな。

70年代後期の東映や角川映画を思い出すのは私だけでしょうか。

20151114-002

※舞台が北海道のド田舎なのでイメージが湧かないと言う方もいるようですが、北海道の山の中なんてどこだろうとたいして変わりはしません・・・道内の山に入った事のある方はそれがここです。

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://arazatu.blog48.fc2.com/tb.php/3721-6d357b01