荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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米澤穂信著 「さよなら妖精」

米澤穂信著「さよなら妖精」(創元推理文庫/2006年刊初版)を読む。

20151129-003

一九九一年四月。

雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。

彼女と過ごす、謎に満ちた日常。

そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。

覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、「哲学的意味がありますか?」、そして紫陽花。

謎を解く鍵は記憶のなかに―。

忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。

気鋭の新人が贈る清新な力作。


★★★★★★★・・・  


著者の小説を読むのは7作目。

「インシテミル」以外は好きな作品ばかりです。

おまけに私は「創元推理にハズレ無し」と思っている人間なので期待して読みました。

本作は

日常の謎に触れるミステリでありながらも、遠い国の少女を想う青春小説でもあります。

美しく感傷的で・・・・著者の「ボトルネック」もそうでしたが、青臭い若者のお話しです。

とても、いいです。

ちょっとした事に哲学的意味を問う外国人の少女と、それを当たり前として疑問を持たなかった少年が邂逅する事で、少年の日常が少しずつ変化し、理想と信念に満ちた少女に憧れを抱きます。

ですが、それは青く無知で利己的な想いだけで、それを悟る少女は少年に謎を残し妖精のように消えるのです。

そして少年がその謎を解いた時・・・書くとネタバレになるので多くは語りませんが、決してファンタジーでは無いので念のため。

全体的にミステリとしての要素はめちゃくちゃ薄かったし、最後は謎解きと言うより現実に気が付くと言うオチなんですけどね。

少女の行方を捜す主人公と友人、頑として協力しない真実を知る女友達、それぞれにみんな切なく、それでいて希望の見えるラストは清々しい。

さすがは創元推理、やはりハズレ無しです。

どうやら本作で探偵役を務めた女の子が主役の作品もあるそうで・・・・彼女の活躍に物足りなさを感じていた私としてはそちらもぜひ読んでみたいと思います。

→米澤穂信読了作品一覧

20151218-001

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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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