荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

今野敏著 「蓬莱」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

今野敏著「蓬莱」(講談社文庫/1997年刊初版)を読む。

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そのゲームには「日本」が封印されている!?

人気沸騰のゲームソフト「蓬莱」を開発したソフトハウスは、パソコン版に続きスーパーファミコン版を計画した。

しかし、恫喝し、力尽くでその発売を執拗に妨害する巨大な力が…。

バーチャル・ゲームと伝奇世界がリアルに交錯する傑作エンタテインメント巨編。

★★★★★★★・・・

先日読んだ「イコン」が物足りなかったので購入、すぐに読了。

安積班シリーズとしては4作目で、神南署シリーズとしては1作目です。

とは言え本作では安積班は準主役。

事件のカギを握るスーパーファミコンのソフトを開発した会社社長とその社員たちがヤクザとその黒幕に立ち向かいます。

巨悪に屈せず、みんなで力を合わせて戦う姿は熱血でベタではありますが、そこが燃えるのです。

もちろん、上からの圧力に耐えながら彼らをサポートする安積班の雄姿も見ものですが。

また、ちらりと登場するバーテンダーのカッコイイ事、北方謙三の「ブラディ・ドール」を思い出しました。

子ども用のゲームの販売が国内のクーデターにまで発展するプロセスもとても面白く、ゲームに興味の無い私もワクワクさせる展開でした。

ただ、ゲームの内容の説明が長く多少退屈したのと、知識の無い私は「本当にそんな事で詳細なシミュレーションが出来るの?」と懐疑的ではありましたが、徐福の逸話と共に「もしかしたら・・・」の世界を楽しめました。

スケールがデカい割にはこじんまりとしたラストではありますが神南署シリーズの幕開けとしては十分にインパクトのある出だしでしょう。

シリーズバラバラな読み方をしていましたが、これにて神南署シリーズは読了しました。

安積ハンチョウと安積班はいつも変わらないのですが、何となく原宿や渋谷は似合わない気がして、神南署シリーズを読むのが後回しになってしまったのは確か。

これからは心おきなく東京湾臨海署シリーズを応援します。

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→今野敏読了作品一覧

【神南署】
原宿・渋谷地区の発展に伴い警視庁第三方面十番目の警察署として新設。渋谷、原宿各署管轄地域の一部を分割した設定。臨海署の閉署に伴い署員のほとんどが異動、安積班は刑事課強行犯係に、速水も交機隊から異動し交通課の係長として内勤をしていた。 臨海署の再開署に伴い、安積班の面々や速水など、再び多くの署員が神南署を去っている。


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