荒雑録

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西村寿行著 「死神〈ザ・デス〉」

西村寿行著「死神〈ザ・デス〉」(光文社文庫/1991年初版)を読む。

20151223-002

刑事安芸新八の妻・真澄は、一人息子の守介を連れて郷里の新潟県十日町に向かっていた。

途中、豊富な金の産出で賑わう国分村に立ち寄った際、飢えた七人の少年に襲われ、守介は撲殺され、真澄は性交奴隷として飼われるはめに…。

行方を追う新八も村人の罠に落ちた。

復讐に燃え、鬼と化した夫と妻の凄絶な怨念を描く著者渾身のハード・バイオレンス衝撃作。


★★★★・・・・・・  


たまに読みたくなる著者の作品、古本屋にて購入しました。

1986年に発表された著者のハードロマンと呼ばれる作品群のひとつで、暴力や陵辱がストレートな筆致で描写される後期の作品です。

読み始めてから気が付いたのですが・・・昔、読んだ事がありました(苦笑)。

著者の小説はタイトルから内容が推測できない作品が多々あって・・・・ときどきやってしまいます。

ですが、出だしの“息子を殺された上に陵辱・監禁されしかも性奴隷にされた人妻”はとてもエロくてインパクトがあり、よく憶えているのですが、最終的にはどのような終わり方をしたのかは全然記憶にありません。

で、読んでみて理由が判りました。

本作はただの復讐劇では無く、性と生の根源に立ち返った復讐鬼と化した女が原初的な呪術を身にまとい、夫と協力しながら敵の共同体を破壊して、「男は愚かだ」と言うオチがつくお話です。

前半は女の脱出から復讐劇、そして夫の脱出劇。

本作のピークはそこまでで、後半、夫が主導権を握って復讐を果たそうとする所から、物語はどんどんと尻つぼみになり、最後には「ふ~ん、そう。それで?」と言う終わり方になっています。

たしかに著者の狂気を孕んだハードロマン後期にはそんな作品も多いのですが、出だしにインパクトがあった分落胆も大きいです。

ですが、そんな作品に出合っても、時間が経つとまた読みたくなってしまうのが著者の作品なのです。

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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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