荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

ブライアン・シンガー監督 「ワルキューレ」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

録画した映画「ワルキューレ」を観る。

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第二次大戦下、劣勢に立たされ始めたドイツ。

アフリカ戦線で左目を失うなど瀕死の重傷を負いながら奇跡の生還を果たしたシュタウフェンベルク大佐。

純粋に祖国を愛するが故にヒトラー独裁政権へ反感を抱いていた彼は、やがて軍内部で秘密裏に活動しているレジスタンスメンバーたちの会合に参加する。

そんなある日、自宅でワーグナーの<ワルキューレの騎行>を耳にしたシュタウフェンベルクは、ある計画を思いつく。

それは、国内の捕虜や奴隷がクーデターを反乱を起こした際に予備軍によって鎮圧する“ワルキューレ作戦”を利用し、ヒトラー暗殺後に政権及び国内を掌握する、という壮大なものだった。

同志たちと綿密に計画を練り、暗殺の実行も任されることになるシュタウフェンベルク。

こうして、過去40回以上に渡る暗殺の危機を回避してきた独裁者を永遠に葬り去る運命の日がやって来るのだが…。

★★★★★★★・・・ 

実話に沿ったお話とは知っていましたが、その実話も知らないのでほぼ予備知識なしで鑑賞しました。

最初は他国のスパイがヒトラーを暗殺しようとする話かと思っていましたが、ドイツ国内の政治家や軍将校によって起こったクーデターのお話しなのですね。

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※ヒトラーと本作の主人公(左端)の実際の写真

おまけにヒトラーの暗殺計画は民衆レベルから組織的なものまで40回以上もあったのに全て失敗しているとか・・・・さすがに悪運の強い方だったのでしょう。

つまりは本作も・・・・ヒトラーはベルリン陥落と共に自殺した事実から考えると

主人公たちは暗殺に失敗する!

って事が最初から判ってしまう物語なのです。

早々にそれを知りちょっと拍子抜けしながら鑑賞したのですが

う~ん、これが微妙なお話しで

最初は暗殺に反対している主人公が計画を組み立てるまでの葛藤やその準備段階で起こる諸問題を乗り越える内容。

展開としては決して重厚な作りでは無いし、トム・クルーズも主人公には合っているとは思えないのですが、悪く言えば暗殺と言うよりもコンゲーム的な面白さがあってワクワクさせます。

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そして作戦実行と一気に物語は加速しますが、今まであった緊張感がここら辺からしだいに薄れていき、後半、作戦が失敗しラストに至るまでは予定調和のように物語が進みます。

実話なので仕方がないのかもしれませんが、ここら辺の演出に緊張感が無く、ただひたすら暗くやるせない気分にさせます。

本来ならここら辺で観ているこちら側も男泣きする所なのですが、それが出来ないのが本作の軽さなのかもしれません。

なんと言いますか

物語的には「シンドラーのリスト」のような深刻で緊張感あふれるストーリーなのですが、どこかハリウッド的なスマートさと娯楽アクションの雰囲気を感じてしまう作品なのです。

確かに最後まで飽きることなく120分間鑑賞出来たのは事実ですし、聞かれたら「とても面白かった」と答えるのですが、何故か素直にそう言えない感情もある映画でした。

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◆「ワルキューレ:VALKYRIE」 2008年/アメリカ・ドイツ 【120分】
監督:ブライアン・シンガー 脚本:クリストファー・マッカリー/ネイサン・アレクサンダー 撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル 音楽:ジョン・オットマン 出演:トム・クルーズ/ケネス・ブラナー/ビル・ナイ/トム・ウィルキンソン/カリス・ファン・ハウテン/トーマス・クレッチマン/テレンス・スタンプ/エディ・イザード/ジェイミー・パーカー/クリスチャン・ベルケル

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