荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

山田風太郎著 「忍法行雲抄」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

山田風太郎著 「忍法行雲抄」(角川文庫/1982年初版)を読む。

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蟹の鋏はもがれてもまた生えてくる。

だが、人間の首が切り落された後に生え替るなど考えられるだろうか? 

それも全く別人の首に!

越前の国に風采の上がらぬ浪人が訪れ、仕官することになった。

名を明智十兵衛、美濃国明智庄城主の一子で、落城後、忍法の修行を積んだ変り者である。

まもなく、彼は朝倉家の寄人沙羅という娘に一目惚れしたが、彼女には想いを寄せる美男の従者がいた。

恋に苦しむ十兵衛は、従者に甲賀忍法「人蟹」を使ったとてつもない申し入れをするのだが……。

★★★★★★★★・・(8/10)  

著者お得意の奇想天外な忍法や忍者が活躍する短編集。

忍法帖の特徴であるエログロ要素満載の描写と、実在した歴史的人物や事件を巧みに絡み合わせ、皮肉めいた結末で幕を閉じる6つの奇譚は正に著者の真骨頂とも言える作品ばかり。

登場人物も明智光秀、織田信長、石川五右衛門、豊臣秀吉、豊臣英次、淀殿、本多正信、徳川家康など知った名前ばかりなので物語にとっつき易いのも特徴です。

著者の作品を読む度、いつも思う事ですが

よくこんなコト思いつくな~

と感心するばかり。

特に「忍者 本多佐渡守」の展開とオチには唸りました。

とても面白かったです。

また著者の作品を古本屋で見つけたら購入しようと思いますが・・・角川世代としては

佐伯俊男氏の表紙

でなければ著者の作品じゃないような気がして、なかなかみつけられないのですが。

20160209-001

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