荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

ジョン・ル・カレ著 「誰よりも狙われた男」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

ジョン・ル・カレ著「誰よりも狙われた男」(ハヤカワ文庫/2014年第1刷)を読む。

20160103-013

ドイツのハンブルクにやって来た痩せすぎの若者イッサ。

体じゅうに傷跡があり、密入国していた彼を救おうと、弁護士のアナベルは銀行経営者ブルーに接触する。

だが、イッサは過激派として国際指名手配されていたのだ。

練達のスパイ、バッハマンの率いるチームが、イッサに迫る。

そして、命懸けでイッサを救おうとするアナベルと、彼女に魅かれるブルーは、暗闘に巻きこまれていく…

スパイ小説の巨匠が描く苛烈な諜報戦。


★★★★★★★・・・(7/10)

やっぱり著者の作品は難しいです。

先日、映画版を観たので何とか最後までたどり着けましたが、

ドイツでの難民の受入れ
チェチェンとロシアの背景
ソ連赤軍とロシアマフィアの関係
過激派とイスラム教への偏見
などなど

世界情勢に疎い私には、読み終わるまでにかなりのエネルギーを要する作品でした。

それに加え、登場人物の名前の多さと憶え辛さ。

確かにスパイ戦のリアルな描写や登場人物の心の機微、ラストの現実の不条理さなど、とても面白く読めたのですが、ドキュメンタリーの様で盛り上がりに欠けている気がしたのは私だけでしょうか?

練りに練られた物語なのに以前に読んだ「寒い国~」や「ティンカー~」のようなハラハラ感が無かったのは・・・現代劇だからでしょうかね。

著者のスパイらしいスパイ小説を期待していた私としては難しかった分、物足りなさを感じる作品でした。

何よりも「狙われた男」が何考えてるのか分からなかったのが、最大の原因かな・・・

20160324-001

◆John le Carré 「A Most Wanted Man」 (2008/GBR)

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