荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

トレヴェニアン著 「ワイオミングの惨劇」 【2】

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

作:トレヴェニアン  訳:雨沢泰 「ワイオミングの惨劇 」の追記です。

20151027-004

十九世紀も末に近いワイオミング州の田舎町〈二十マイル〉。

銀の採掘でいっときは賑わった町も、今はさびれかけており、食堂、娼館、よろず屋の経営者など、ほんの一握りの住民しかいない。

銀山で働く男たちは、週に一回、束の間の憩いを求めて、長い道のりを鉄道で降りて来る。

週末のお楽しみで、酒と女を堪能した男たちは、週が明けると再び山へと戻っていく。

〈二十マイル〉の町に、ひとりの男がやってくる。

彼の名はマシュー。

最初は胡散臭い目で彼を見ていた町の人々も、その勤勉な働きぶりを認め、次第に町の一員として認めるようになる。

そんな矢先、刑務所から三人の凶悪犯が脱走して、この町に辿りついた。

リーダーを名乗る男の非道なふるまいで、町は一夜にして地獄と化す。

人々は危機的な状況を打開するために、一計を案じるが。

★★★★★★★・・・(7/10)  

これが微妙です。

作品ごとに違う顔を見せてくれる著者のリアルな(?)ウエスタン。

ですが私はスティーヴン・キングのファンタジーとホラーが融合した世界観に近い感じを受けました・・・別にモンスターとか超常現象が出る話では無いのですが。

登場人物たちのキャラづくりの上手さと、淡々としているのに何かが起こりそうな期待と恐怖なども似ているのかもしれません。

ただ、こちらの期待度が大きかったせいか、もしくは著者が仕掛けた策略か。

巧みなキャラとその人間関係や心理を描写した前半に対し、事件が起こって爆発するはずのエネルギーが肩すかしを喰ったようなクライマックスで、エピローグは本作が真実なのか嘘なのを惑わすノンフィクション風の語り。

う~ん、「面白かったのか?」と自分自身に問いかけてしまう作品でした。

トレヴェニアンの新作を読めた嬉しさはありますが、本作に関しては・・・・もし、これから著者を読もうとしている方にはお勧めできません。

多才な著者の新たな一面。

そう言ってしまうと、簡単なんですけど・・・・

waiominngu001

◆Trevanian 「Incident at Twenty-Mile」 (1998/USA)

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