荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

Category: ★日本映画 >   2011年以後の作品

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吉田大八監督 「紙の月」

レンタルDVDで映画「紙の月」を観る。

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1994年。

エリート会社員の夫と2人暮らしの主婦、梅澤梨花。

銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。

しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていた。

そんなある日、外で顔見知りの大学生・平林光太から声を掛けられる。

彼は、梨花の顧客・平林孝三の孫だった。

これをきっかけに、若い光太との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ梨花。

ある時、化粧品売り場で持ち合わせが足りないことに気づいた彼女は、客から預かった金に手を付けてしまう。

すぐに戻すから大丈夫と自分に言い聞かせる梨花だったが、それが転落へと向かう暴走の始まりだった。


★★★★★★★・・・(7/10)  


NHKでもドラマ化された角田光代の同名ベストセラーを映画化したヒューマン・クライム・サスペンス。

ごく平凡なアラフォー主婦が、若い男との出会いをきっかけに巨額の横領に手を染めてしまう欲望の暴走とその顛末を丁寧に描き出した作品です。

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宮沢りえは綺麗だと思いますが、あのガリガリさには欲情しません。

それを言っちゃお終いですが

でも、そのやせ過ぎ感が主人公の危ない雰囲気を醸し出しているのも確かです。

主人公が落ちていく過程には感情移入なんか出来ませんでしたが

硝子を割るシーン、疾走する彼女。

この場面には大いなるカタルシスを感じ、「あぁ、この場面の為に本篇があるのだな」と(勝手に)理解しました。

20160327-006

たぶん原作はもっと彼女の心情を丁重に描いているのでしょうが、映画にありがちな時間のはしょり方がこの一場面によってすべて許された気がします。

とても面白かったです。

でも

これが男女逆ならば“若い女に狂ったオッサンの横領”って別に物語にするほど珍しくも無い事件なのですけどね。

◆「紙の月」 2014年/日本 【126分】
監督:吉田大八 原作:角田光代 脚本:早船歌江子 撮影:シグママコト 音楽:little moa/小野雄紀/山口龍夫 出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/小林聡美/田辺誠一/近藤芳正/石橋蓮司/平祐奈/伊勢志摩/佐々木勝彦/天光眞弓/中原ひとみ
・2014年日本アカデミー賞主演女優賞(宮沢りえ)・新人俳優賞(池松壮亮)受賞
・2014年ブルーリボン賞助演男優賞(池松壮亮)・助演女優賞(小林聡美)受賞
・2014年東京国際映画祭最優秀女優賞(宮沢りえ)・観客賞受賞

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