荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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米澤穂信著 「愚者のエンドロール」

米澤穂信著「愚者のエンドロール」(角川文庫/2012年刊)を読む。

20160411-002

「わたし、気になります」

文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。

その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。

誰が彼を殺したのか? 

その方法は? 

だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。

続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した! 

さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ! 

<古典部>シリーズ第2弾! 

★★★★★★・・・・(6/10) 


20160413-002

ちょっと感傷的な青春ミステリだった前作とはうって変わって、本作はかなり本格推理しています。

なんせ今回の事件は密室殺人の謎解きですから(・・・劇中劇のお話ですが)。

その分、前作よりも作り物めいた部分やわざとらしい台詞が気になったのも確か。

オッさんには登場人物の誰にも感情移入が出来ないのも困りものです。

謎解きとどんでん返しは(古典部だけに)古典的ではありますが、上手く纏まっていると思いますし、最後にタイトルの意味が判る展開も著者の「ボトルネック」を思い出し好感が持てました。

そんなこんなを含めて

面白かった事は面白かったのですが、ミステリとしてはちょっと物足りない印象。

う~ん、本作はシリーズ物の1編として楽しむべき作品なのでしょう。

主人公の気持ちの変化や彼の今後の立ち位置、今後も登場するであろうキャラの広がり、そして主人公の姉の意図。

今後展開する物語の中で今回は“探偵の覚醒”が重要なポイントでしょうか。

まだ何作か続いているようですが、私としてはこのシリーズはもういいかな・・・

アニメになっているらしいので、機会があればそちらを観てみたいと思います。

20160413-001

※私はあとがきで書いていた我孫子武丸の「探偵映画」よりも、造り手の意図を推理すると言う展開が押井守監督の「トーキング・ヘッド」を彷彿させました・・・あちらの方が笑えますが。

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