荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

船戸与一著 「午後の行商人」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

船戸与一著「午後の行商人」(講談社文庫/2000年第1刷2001年第2刷)を読む。

20160522-001

カメラマンを目指しメキシコを旅する香月哲夫は、ある夜暴漢に襲われたが、タランチュラと名乗る老いた行商人に助けられる。

彼は民族解放運動に揺れる南東部へ行商の途中だった。

香月は強引に頼んで旅に同行するが、タランチュラの真の目的は非情の復讐行だった!!

直木賞作家、灼熱の長編冒険ロードノベル。


★★★★★★★・・・(7/10) 

自分の娘を殺された復讐を果たす為に、行商人として旅するタランチュラと呼ばれる老人。

それに巻き込まれるように彼を手伝うモラトリアルな日本人大学生。

二人が彷徨うのはアウトローや政治分子の暗躍する血と硝煙の土地メキシコ。

著者お得意の中米の暗部をえぐり出す冒険譚ですが、いつものごとくこのリアルな情景描写には舌を巻きます。

出だしより、現地の臭いや照りつける日差しが感じられるほどのめり込み、一気に読了してしまいました。

面白かったです。

個人の復讐劇なので名作「山猫の夏」ようなスケール感はありませんが、読む側を裏切らない著者らしい一作。

スモーカーなら読後、無性に煙草が吸いたくなるでしょう。

20160426-010

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