荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

西村賢太著 「暗渠の宿」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

西村賢太著 「暗渠の宿」(新潮文庫/2006年発刊、2007年7刷)を読む。

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貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。

屈辱にまみれた小心を、酒の力で奮い立たせても、またやり場ない怒りに身を焼かれるばかり。

路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。

デビュー作「けがれなき酒のへど」を併録した野間文芸新人賞受賞作。


★★★★★★★・・・(7/10) 

著者が「苦役列車」で第144回芥川賞を受賞する約5年前に書かれた中編二作を収めた作品集です。

著者の作品のコメントは難しいです。

何故なら

嫌よ嫌よも好きのうち

だからです。

エゴ丸出しの自意識過剰で、弱いくせに女には暴力的な、口先ばかりのスケベ男。

そんな奴の私生活なんて読みたくねぇや!

と思っていながら

一気に読んでしまう

それが著者の作品です。

これを面白いと思うのは、自分にも同じ部分があると言う事。

それを認めたくないので「嫌い」と言いながらも、作中のあちこちで共感してしまう自分がいます。

「苦役列車」に続きまだ2作品しか読んでいませんが

たぶん、また別の作品を読むでしょう。

そして、「これに比べたら俺の方がまとも」なんて自分に言い訳するのでしょう。

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