荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

押井守著 「ケルベロス 鋼鉄の猟犬」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

押井守著「ケルベロス 鋼鉄の猟犬」 (幻冬舎文庫/2012年初版) を読む。

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一九四二年、“独裁者”が暗殺され生まれ変わったドイツは、凍てつくソ連の地で泥沼の戦いを続けていた。

黒髪の女性将校マキ・シュタウフェンベルクは、甲冑を身に纏った装甲猟兵「ケルベロス」を記録映画に収めるため、最激戦区のスターリングラードへ旅立つ。

孤立無援の最前線で奮闘する兵士たちの宿命を目にしたマキの胸に去来するものとはー。

巨匠・押井守が描く、もう一つの第二次大戦。

圧倒的リアリティーで迫る、傑作戦争小説。


★★★★★・・・・・(5/10)

20160911-106

ま~よく読み終えたものだて自分でも感心します。

疲れました。

あとがきまでの587頁、すべて著者のマニアックな妄想の世界のお話。

元来、小説はその大半が作者の空想から出来上がっている物語ですが、こちらは戦時中のドイツ・ロシアを舞台としながらも、その内容はリアルな仮想シミュレーションであり、そこに著者のふんだんな知識(事実)を織り込んだ、言ってみれば

どこまで嘘か本当かわからない物語。

押井ファンとしてはこの著者独特の手法はお馴染みでも有り、そこが魅力でもありますが、本作はそれに加え、偏執的とさえ言える兵器・武器の描写や2~8頁にわたる作中の文章についた※印の解説がついています。

主人公の一人称で物語は語られますが、彼女たちの行動やセリフだけをまとめたら・・・多分、本編は三分の一の薄さになるでしょう(?)。

それでもなお本作を最後まで読み切ってしまうのは、著者の描写があまりにも映像的であり、まるで一本の映画を観たように、そのスケール感に圧倒されるからです。

これまでも“虚構”と言う世界にこだわり続けていた押井監督が今のCG技術(金?)では表現できない、内なる“虚構”を文章として吐き出した大いなる自慰作品(褒めてます)の傑作なのかもしれません。

ただ・・・

私は二度と読みませんけど。

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