荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

橋本一監督 「王妃の館」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「王妃の館」を観る。

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 “シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ”。

太陽王ルイ14世により建てられたその豪奢な建物は、日本語で王妃の館を意味するパリの一流ホテル。

ある日、そこに滞在できることが売りのツアーが企画される。

ところが、そのツアーは2組あり、一方が旅行代金200万円の豪華ツアー、もう一方が旅行代金29万8000円の格安ツアーで、しかもなんと、同時催行。

それは、倒産寸前の旅行会社の女社長・朝霧玲子が企画した、ダブルブッキング・ツアーだった。

そうとは知らず、日本からやって来たそれぞれのツアー客たち。

さっそくパリ観光を満喫する両組だったが、決して鉢合わせしないよう、朝霧とその部下・戸川によって巧みに誘導されていた。

そんなツアー客の中には、ルイ14世を主人公にした新作小説執筆の為に参加した売れっ子作家・北白川右京の姿もあったが…。


★★★★・・・・・・(4/10)

私の大好きな浅田作品の一つですが、著者の小説がちゃんと映像化された作品って・・・案外少ないのです。

余計なモノが加えられたり、肝心な部分が削られたり、私的には「そこじゃないだろ!」と思う演出がなされたりして、小説の映像化の難しさを痛感させられるモノが多いです。

本作も予告編で水谷豊が主演と聞き「右京繋がりで話題作りかい。テレビ出身の監督が考えそうなことだ。」と最初から「原作から離れた駄作」と決めてかかっていました。

それでも観てしまうのは小説のファンである悲しさと、どれだけ酷いか観てやろうと言う好奇心からです。

で、レンタルが100円になっていたので鑑賞。

結果

半分以上は当たっていました(笑)。

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映画化に伴い登場人物をカットしたり、それぞれのエピソードにアレンジを加えるのは必然ですが、出した以上はそれぞれちゃんと収めてほしいものです(石橋蓮司は何者?)。

この手のグランドホテル形式の物語は最後にすべてが一つとなるトコロにカタルシスがあるのですが、本作では個々のエピソード(ルイ14世のもね)がぼんやりしているので盛り上がりません・・・・

と、文句を言えばいくらでも言えそうなので、私的に良かったと思える点を少々。

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水谷豊演じる作家のあのふざけた衣装、単体では派手で浮いていると思いましたが、あの煌びやかなベルサイユでは何故かしっくりとマッチして驚きました。

これは製作者側の意図でしょうか?

また、もう一つの物語として語られるルイ14世のエピソード。

それを外人を使わず日本人だけで、しかも背景は実写と舞台のセットを交互に使い(予算の都合?)、歌を盛り込みミュージカルっぽく演出しているのが、本編とのメリハリでとても良かったです。

また一つ浅田氏の駄作映画が増えたと嘆くところですが、上記の部分だけでもちょっと許せてしまう自分がいます。

この映画を観て興味を持った方は原作をお薦めします。

小説は

もっと馬鹿馬鹿しく下品で、もっと感動しますので。

◆「王妃の館」 2015年/日本 【123分】
監督:橋本一 原作:浅田次郎 脚本:谷口純一郎/国井桂 撮影監督:会田正裕 音楽:佐藤準 エンディング曲:小野リサ
出演:水谷豊/田中麗奈/吹石一恵/尾上寛之/青木崇高/中村倫也/安達祐実/山中崇史/野口かおる/山田瑛瑠/緒形直人/石橋蓮司/安田成美/石丸幹二
※時間の長さに★を1個マイナスしました。

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