荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

シム・ソンボ監督 「海にかかる霧」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「海にかかる霧」を観る。

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漁船“チョンジン号”の船長カン・チョルジュは、長引く不況と不漁続きで追い詰められていた。

金策に窮したカン船長は、中国からの密航者を運ぶ闇の仕事に手を出してしまう。

決行の夜、沖合で密航船と合流し、荒れ狂う海の上で密航者たちを乗り移らせる。

その時、ホンメという若い娘が海に落ちてしまう。

心優しき新人船員のドンシクは、すぐに荒海に飛び込み彼女を救い出す。

その後、2人は徐々に心を通わせていく。

そんな中、監視船の目を避けるべく、密航者たちを魚を保管する劣悪な船倉に閉じ込めるカン船長だったが…。


★★★★★★・・・・(6/10)


私の好きな「殺人の追憶」「ほえる犬は咬まない」「グエムル」「母なる証明」のポン・ジュノ監督がプロデュース・脚本をしたと聞きレンタルしました。

韓国で実際に起こった“テチャン号事件”を基にした舞台劇を映画化した作品だそうです。

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事件自体は知りませんが、何とも陰惨で後味の悪いストーリー。

一度道を踏み外した者たちが負の連鎖で絶望的な状況に陥り狂気に至る。

船の上と言う閉鎖された空間の中で、少しづつ歯車が狂い出していく演出は上手く、絶対的な存在感を醸し出す船長役のキム・ユンソクの演技も見ものです。

若い船員の男とと密航者の女も美男美女ではない(失礼)トコロや、他の乗組員の臭ってくるような薄汚さもとてもリアルです。

この様な作品は・・・今の日本で撮るのは無理でしょうね。

韓国映画の勢いと熱を感じます。

ただ・・・こちらも韓国映画っぽいのですが・・・ちょっと演出過剰な場面もチラホラと。

そこら辺をちょっと抑えて、もっと心理多岐な部分を膨らませたら、悲惨な話しだけでは無い人間ドラマが紡ぎ出せたと思います。

後で調べたら、実際の事件は60人中25人が助かっているらしく、その人たちも死体の隠蔽に加担していたとか。

そんな所も描かれていても良かったのかな・・・そうしたら2時間では収まらないかもしれませんが。

観終わって「何かに似ている」と調べたら、以前に見た韓国映画「南極日誌」にたどり着きました。

クレジットをよく読むと、アチラも脚本にポン・ジュノ氏が関わっています。

“極限状態の人間の狂気”が氏のテーマなのでしょうか。

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◆「海にかかる霧」 2014年/韓国 【111分】
監督:シム・ソンボ 脚本:ポン・ジュノ/シム・ソンボ 撮影:ホン・ギョンピョ
出演:キム・ユンソク/パク・ユチョン/ムン・ソングン/キム・サンホ/イ・ヒジュン/ユ・スンモク/ハン・イェリ/チョン・インギ/ユン・ジェムン

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