荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

逢坂剛著 「カプグラの悪夢」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

逢坂剛著「カプグラの悪夢」(講談社文庫/2001年8月15日第1刷)

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失踪の後、娘婿は別人となって現れた!?

現代調査研究所の岡坂神策が探索する心の闇 傑作サスペンス集。

カプグラとは、家族や知人に対して、自分は外見はそっくりでも内部は別の人間に入れ替わっていると主張する症候群。

失踪の後、別人となって現れた娘婿。

果たして彼の正体は?

封印されていた過去の悪夢が蘇る。

現代調査研究所の岡坂神策が「心の闇」を探索する表題作はじめ、極上のサスペンス5編を収録。

【収録】
カプグラの悪夢
暗い森の死
転落のロンド
宝を探す女
過ぎし日の恋
解説 香山二三郎


★★★★★★★★・・(8/10)

本の整理をしていたら出てきた1冊。

割りと状態が良いので古本屋に売ろうと思いましたが、以前に読んでいるはずですが全然記憶がないので再読(こんな事だから一向に本が片付かないのです)。

いまさらながら・・・とても面白かったです。

本作は岡坂神策シリーズの短編集。

岡坂シリーズは犯罪サスペンスだけでは無く、人間心理や人情、はたまた日本や世界の歴史を上手く絡ませたお話しなどバリエーションに富んでいるので、短編でもちっとも飽きさせません。

本作もそう。

主人公が探偵でもルポライターでもなく、事件を捜査すると言うよりは“調査”を生業としている所が物語の幅を広げているのだと思います。

「カプグラの悪夢」で夢遊病にまつわる心理サスペンスを描いたかと思えば、次の「暗い森の死」では実際に起こった歴史上の事件を推理&議論するお話・・・事実は解りませんが勉強になりました。

「転落のロンド」では中学生のイジメを題材にし、「宝を探す女」はちょっと心が温まる人情劇。

「過ぎし日の恋」は芸能界にまつわる不倫調査に優しいオチがつく(男は好きかな)お話し。

大きな事件(人死はあるけど)ではないけれど、円熟味を持つ大人のライト・ミステリってトコでしょうか。

最近の著者は「百舌」シリーズが映像化され有名ですが、こちらの岡坂シリーズも再度映像化すれば時代を感じることが無く面白い作りに出来そうです。

そう言えば昔、粘っこいしゃべり方をした細川俊之の岡坂神策を観たような気が・・・・

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