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荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

白石和彌監督 「日本で一番悪い奴ら」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「日本で一番悪い奴ら」を観る。

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柔道の実力を買われ北海道警察に入り、ほどなく新米刑事となった真面目な青年、諸星要一。

しかし正義感はあるものの、本業の捜査現場ではまるで役立たず。

そんな諸星に、先輩刑事の村井が“刑事は点数を稼がなければダメ”と諭し、裏社会に飛び込んで協力者となるS(スパイ)をつくれとアドバイスする

言われるままにそれを実践し、やがてSの協力で覚醒剤や拳銃の摘発を重ね、立派な実績を残していく諸星だったが…。


★★★★★★・・・・(6/10)

タイトルからして、織川隆氏の「北海道警察 日本で一番悪いやつら」を映画化したのだと思っていましたが、どうやら稲葉圭昭氏の「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」が原作らしいです・・・紛らわしいんですが、織川氏は文句を言わなかったのでしょうか。

多くの方が本作を観て「まさか」と笑うでしょうが、実はコレ、北海道警察で実際に起きた事件のノンフィクション。

事件を起こした刑事の名前から通称「稲葉事件」と呼ばれ、その後の北海道警察裏金事件発覚の引き金となった事件で・・・そうです、当の本人の告白本が本作の原作なのです。

本作は主人公がどうして覚せい剤取引や拳銃売買、そして背景にある警察の組織的な裏金作りや不祥事に手を染め、加担して行ったのかを描いた物語で、主人公の壊れっぷりや信じられないような道警の腐敗っぷりが見所=笑い所です。

そういう意味ではノンフィクションのブラックコメディ・・・になるのでしょうか?

カッコいいはずの綾野剛がやさぐれて全然カッコ良くなく(そこがカッコイイんですが女性ファンは駄目でしょう)、お笑いのはずの植野行雄が妙にハマってリアルだったり、ピエール瀧に期待していたのですが出だしで消えてしまったり・・・

絶えずこちらの期待を裏切る展開や、映画としてのエンタメ部分とノンフィクションのリアル感とシニカルな笑いの演出はとても面白かったです。

展開も早いし、出てくる女はみんなエロいし、観ていて飽きないので、映画としては絶対に好きな作品なんですがね。

いかんせん、この事件を多少なりとも知っているだけに、素直に笑えない私がいます。

本作の原作である告白本は読んではいませんが、この事件を機に発覚した一連の騒動はイチ市民としてリアルタイムで見ています。

おまけに、そのグダグダな幕引きも。

北海道民としてどれだけ恥ずかしかった事か・・・。

この物語はここで終わるべきじゃない。

どうしても、そう思ってしまうのです。

何故、主人公の元相棒が刑務所の中で自殺しなければならなかったのか?

そこが一番の怖い事なんだと思うのです。

◆「日本で一番悪い奴ら」 2016年/日本 【135分】
監督:白石和彌 原作:稲葉圭昭 脚本:池上純哉 撮影:今井孝博 音楽:安川午朗 主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ 出演:綾野剛/YOUNG DAIS/植野行雄/矢吹春奈/瀧内公美/木下隆行/音尾琢真/ピエール瀧/中村獅童

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