荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

赤堀雅秋監督 「葛城事件」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「葛城事件」を観る。

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親から引き継いだ金物屋を営む葛城清。

美しい妻・伸子と2人の息子に恵まれ、東京の郊外に念願のマイホームを建てることもでき、思い描いてきた理想の家庭が完成したかに思われた。

しかし清の理想への執着が、いつしか家族を抑圧的に支配してしまっていた。

従順に育ってきた自慢の長男・保は会社からリストラされたことを誰にも言い出せず、デキの悪い次男・稔はバイトも長続きせず、“一発逆転”を夢みている。

そして清に一方的に言われるがままで、耐え忍ぶことしかできなかった伸子は、ついに不満が爆発、稔を連れて家出してしまうが…。


★★★★★★・・・・(6/10) 

内容をチラリと確認したとき、「殺人者=死刑囚」の家族の物語だと思いレンタルしましたが・・・

無差別通り魔殺人や死刑制度の是非などが織り込まれていますが、基本はホームドラマで、

抑圧的な父親を中心とした1つの家族が崩壊していく様を描いた作品です。

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暗くて重く、辛い物語。

観る人によって賛否・・・と言うか、受け取り方が変わるお話かもしれません。

それは、物語の中心となる三浦友和演じる父親をどう見るかにかかっています。

自分の価値観や正義は家族の正義であり、高圧的ではあるが家族を守る父親とそれに従う母親と子ども。

それが間違いかどうかは別として、少なくとも私の子供の頃は、このように考え行動する父親は多かった気がします。

本作を観ていて

これがいつの時代の設定なのか?

と言う疑問と

観ている自分をどの立場に持って行ったらいいのか?

が分からないまま最後まで鑑賞しました。

で、結局は

どこにも感情移入ができないまま、中途半端な気持ちで終了。

そのため作中で、引きこもりと弱者への暴力、企業のリストラと自殺、DV、犯罪者家族の迫害、死刑廃止論などの社会問題がいろいろと定義されますが、

「まぁ~世の中って、そんなモノだよね」

って感想しか出ませんでした。

作中では圧倒的な存在感を放っていた三浦友和に引っ張られ最後まで観ましたが、

この父親にそれほど不快さは感じず

むしろ、これまた素晴らしい演技をしていた田中麗奈演じる死刑廃止論者の女性に疑問が残りました。

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この監督の作品を観るのは「その夜の侍」に続いて二作目ですが、前作と同じく

テーマにインパクトがあり、一見メッセージ性があるように思えるが、それが観る側に伝わって来ない作品

でした。

◆「葛城事件」 2016年/日本 【120分】
監督:赤堀雅秋 脚本:赤堀雅秋 撮影: 月永雄太 音楽:窪田ミナ 出演:三浦友和/南果歩/新井浩文/若葉竜也/田中麗奈/大方斐紗子

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