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稲葉圭昭著 「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」

稲葉圭昭著「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社/2011年10月初版)を読む。

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犯罪者へ転落した「エース刑事」の懺悔。

9年の服役後、腐敗した警察組織のすべてを明かす。

圧倒的迫力のクライム・ノンフィクション。

2000年4月、莫大な量の覚醒剤が北海道函館新港に運ばれた。

その量130キロ、末端価格にして約40億円。

“密輸”の手引きしたのは、北海道警察銃器対策課と函館税関だった――。

根っこまで腐りきった道警が日常的に犯してきた違法捜査の数々。

ガサ状なしの家宅捜索、クビなし拳銃の押収、おとり捜査、やらせ逮捕。

そして、彼らが行き着いたのは、覚醒剤の“密輸”だった。

「銃対のエース」ともてはやされ、上司の指示の下、数多くの違法捜査に手を染めた著者は、最後には警察組織に裏切られ、覚醒剤の魔力に魅せられていく。

2002年7月、著者は覚醒剤の使用をエス(=情報提供者)に告発され、逮捕される。

道警史上初となる現役警部の逮捕によって、“道警の闇”が次々と明るみに出た。

これが、北海道警察のみならず、全国の警察組織を震撼させた「稲葉事件」だ。

捜査の過程では著者の元上司と告発したエスの二名が自殺。

問題の根の深さがあらゆるメディアで報道された。

数多くの警察小説やノンフィクション作品のモチーフとなった「稲葉事件」の当事者が、9年の服役を経て、新事実とともにそのすべてを告白する。


映画「日本で一番悪い奴ら」の原作本で、2002年に北海道警察起きた「稲葉事件」の犯人である著者の告白本です。

以前に読んだ「北海道警察 日本で一番悪いやつら」や「北海道警察の冷たい夏」よりも「稲葉事件」の概要がよく分かります。

当事者なのだから当たり前と言えば当たり前ですが、警察内部の動きや協力者との関係。

時には自身の愚かさを悔やみ、時には実名を上げ上司を告発したり。

とても面白く(不謹慎な言い方ですが)読みました。

ですが、私はどうしても疑ってしまいます。

本当にこれで知っている事は全てなのか。

著者は「しかたが無かった事」と思ってはいないだろうか。

道警はまだ隠している事があるのではないか。

著者に対し「よく告白してくれた」と言う気持ちよりも、そんな疑いを持ってしまうのは私だけでしょうか?

この事件の関係者本部長ら13人は全て注意、訓戒、減給の処分に終わっています。

それがこの重大事件の処分として正しいのか。

本書は「稲葉事件」のお話なので、その後に続く「北海道警裏金事件」には触れていません。

ですが、事件の根本は同じだと思います。

ここをはっきりとさせない限りは、北海道に住んでいながら北海道の警察を信じられない私のような道民がいるのは仕方のない事。

20年近く前の事件ですが、北海道の人間として、いまだに怒りと情けなさと恥ずかしさがこみ上げる事件です。

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