荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
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平井和正著 「狼男だよ」
平井和正著「狼男だよ」を読み返す。

※ハヤカワSF文庫版(左)と祥伝社ノン・ノベル版(右)
おれの名は犬神明、一匹狼のルポ・ライターだ。
これはたとえじゃない、おれは本当の狼、すなわち人狼なのだ!常人にはない特異な能力を持つおれは、月齢十五日、つまり満月が近づくにつれ、驚異の生命力と体力を発揮するのだ。
そのおれが深夜のドライブ中、全身の血を抜かれた美女の死体を積んだ車に追突するという事件に巻き込まれてしまった。
これは現代に甦った吸血鬼の仕業なのか?
アダルト・ウルフガイシリーズ第一弾。
★★★★★★★★・・(8/10)


※ハヤカワSF文庫版(左)と祥伝社ノン・ノベル版(右)
おれの名は犬神明、一匹狼のルポ・ライターだ。
これはたとえじゃない、おれは本当の狼、すなわち人狼なのだ!常人にはない特異な能力を持つおれは、月齢十五日、つまり満月が近づくにつれ、驚異の生命力と体力を発揮するのだ。
そのおれが深夜のドライブ中、全身の血を抜かれた美女の死体を積んだ車に追突するという事件に巻き込まれてしまった。
これは現代に甦った吸血鬼の仕業なのか?
アダルト・ウルフガイシリーズ第一弾。
★★★★★★★★・・(8/10)
「狼男だよ」は1969年より発表されたSFハードボイルドの連作小説です。
本作は中編「夜と月と狼」「狼は死なず」「狼狩り」の3作が収録されています。
この後も続編が何作も描かれ「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」として人気を博し漫画化・映画化もされ、著者の代表作のひとつとなっています。
咥え煙草でシニカルに笑う不死身の主人公のアクション活劇は、映画「007」や「ルパン三世」にも通じ、当時の私は夢中で読み漁っていました。
本作がSF小説に分類されるのは、主人公が狼男であると言う一点のみであり、内容は事件を追うルポライターのハードボイルド活劇で、闘う敵はいつもケダモノ以下の人間たちなのも魅力的でした。
また、主人公も「狼男」と言っていながらも外見は人間のままで、満月が近くなると不死身に近い力を発揮する“変身しないヒーロー”なのが私的にはとてもカッコよく思えました。
私の好きな荒唐無稽とリアルの中間の物語。
今、読み返してもとても面白い。
このあと、似たような設定の作品は小説や漫画などでも登場し人気を博しますが、本作が無ければそれらの作品群は生まれなかったでしょう。
後に著者が神がかる事がなければ、今も語り継がれる名作となったのに・・・と思うとちょっと残念です。
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本作は中編「夜と月と狼」「狼は死なず」「狼狩り」の3作が収録されています。
この後も続編が何作も描かれ「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」として人気を博し漫画化・映画化もされ、著者の代表作のひとつとなっています。
咥え煙草でシニカルに笑う不死身の主人公のアクション活劇は、映画「007」や「ルパン三世」にも通じ、当時の私は夢中で読み漁っていました。
本作がSF小説に分類されるのは、主人公が狼男であると言う一点のみであり、内容は事件を追うルポライターのハードボイルド活劇で、闘う敵はいつもケダモノ以下の人間たちなのも魅力的でした。
また、主人公も「狼男」と言っていながらも外見は人間のままで、満月が近くなると不死身に近い力を発揮する“変身しないヒーロー”なのが私的にはとてもカッコよく思えました。
私の好きな荒唐無稽とリアルの中間の物語。
今、読み返してもとても面白い。
このあと、似たような設定の作品は小説や漫画などでも登場し人気を博しますが、本作が無ければそれらの作品群は生まれなかったでしょう。
後に著者が神がかる事がなければ、今も語り継がれる名作となったのに・・・と思うとちょっと残念です。
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