荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
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東野圭吾著 「片想い」 【2】
東野圭吾著 「片想い」(文春文庫/2004年8月第1刷)を読む。

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。
彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。
十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。
過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。
★★★★★★・・・・(6/10)

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。
彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。
十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。
過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。
★★★★★★・・・・(6/10)
17年も前の作品ですが、性同一性障害を扱った日本のミステリとしては、その内容だけではなく描き方の配慮と言う点でも、現代のセクシャルマイノリティの問題にも通ずる作品ではないでしょうか?
ただ、テーマに力が入っている分、通俗的なミステリ要素が薄いのが、本作が「ミステリと言うより恋愛小説だ」と言われる所以でしょう。
出だしは確かに惹き込まれます。
ですが、著者がテーマを掘り下げ、関連エピソードを増やした分、ミステリとしてはややこしい部分が増えるばかり。
細かい部分は見えないにしろ、途中より「だいたいこんな話の流れ」は見えるような気がして、謎解きらしい謎解きも無く、最後は「まぁ、そうだろうな」と言うオチと納得できない周りの行動。
納得できないと言えば最初から、何十年も会っていない殺人を犯した友人をかくまう事は(私は)絶対しないだろうし・・・それじゃ物語は始まらないか。
私も男性だし、たぶん著者も本当の意味ではこのテーマの答えを出せないのかもしれません。
ですが、ミステリの醍醐味は謎解きとどんでん返し。
ハッキリとした答えが無くては、魅力は半減です。
著者だから描けたミステリ作品ですが、著者に期待したミステリ作品では無かったようです。
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ただ、テーマに力が入っている分、通俗的なミステリ要素が薄いのが、本作が「ミステリと言うより恋愛小説だ」と言われる所以でしょう。
出だしは確かに惹き込まれます。
ですが、著者がテーマを掘り下げ、関連エピソードを増やした分、ミステリとしてはややこしい部分が増えるばかり。
細かい部分は見えないにしろ、途中より「だいたいこんな話の流れ」は見えるような気がして、謎解きらしい謎解きも無く、最後は「まぁ、そうだろうな」と言うオチと納得できない周りの行動。
納得できないと言えば最初から、何十年も会っていない殺人を犯した友人をかくまう事は(私は)絶対しないだろうし・・・それじゃ物語は始まらないか。
私も男性だし、たぶん著者も本当の意味ではこのテーマの答えを出せないのかもしれません。
ですが、ミステリの醍醐味は謎解きとどんでん返し。
ハッキリとした答えが無くては、魅力は半減です。
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