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映画と小説のレクター・シリーズ

現在、遅ればせながら海外ドラマの「ハンニバル」を鑑賞中。

hannnibarusi-zunn2-004.jpg

ドラマ版は「レッド・ドラゴン」を下地にし、「羊たちの沈黙」に至る直前までの時系列となっている・・・と解説されていますが、個人的には

今までの映画と小説をグッチャグチャに煮込んだ、映画と小説とはまるで違う物語

と思っています。

で、中には「レッド・ドラゴン」にはまだ出てこないはずの登場人物などが出てきたりして、「あれ、この名前聞いたことある・・・」など、マニアックなファンが戸惑うやら喜ぶやらの仕掛けがしてあります。

で、レクター・シリーズと言われる映画&小説を頭の中で整理&だらだらと書いてみました。

レクター・シリーズの映画は計4作で「羊たちの沈黙(1991)」「ハンニバル(2001)」「レッド・ドラゴン(2002)」「ハンニバル・ライジング(2007)」の順番で公開されました。

hitujitatinoposuta-001.jpgrekuta-siri-zueigadayo (1)rekuta-siri-zueigadayo (2)rekuta-siri-zusozai (6)

1作目の「羊たちの沈黙」は第64回アカデミー賞で主要5部門を受賞した傑作で、公開当時より話題となり、以後のサイコ・サスペンスブームの火付け役となった事から、続編が作られるようになったと推測されます。

ただ、やはり「羊たちの沈黙」の出来があまりにも良かったため、続編である「ハンニバル」や、「羊たちの沈黙」以前の物語である「レッド・ドラゴン」は内容的にはイマひとつ物足りなさが残る所です。

両作ともレクターのハマリ役であるアンソニー・ホプキンスが演じていますが、「ハンニバル」でクラリス役の女優が変わったり、「レッド・ドラゴン」では主人公がレクターでは無かったりしていますので、それも原因かと。

また、「羊たちの沈黙」公開以降、似た様なサイコ・サスペンス映画やドラマが次々に作られ、観る側に飽きが来るのが早かったのも事実です。

レクター役が変った「ハンニバル・ライジング」に至っては・・・単体の別映画としては面白いのですが、「羊たちの沈黙」公開から16年も経ているので、いまさら感が拭えませんでした。

一方、原作小説の発刊の順番は「レッド・ドラゴン(1981)」「羊たちの沈黙(1988)」「ハンニバル(1999)」「ハンニバル・ライジング(2005)」となっています。

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第1作目「レッド・ドラゴン」では脇役だったレクターが「羊たちの沈黙」で主役となり、こちらもヒットして賞ももらっています。

私も映画と同じく小説も「羊たちの沈黙」が一番の傑作だと思います。

その続編であり完結編である「ハンニバル」は映画「羊たちの沈黙」のヒットに引っ張られ(もしかしたら無理やり)書かれた作品だと推測できますが、やはり「羊たちの沈黙」で物語を完結させていた方が「名作」として名が残ったと思います。

ちなみに小説「ハンニバル」は映画と結末が違い、まさに 完結 と思えるラストなんですけどね。

その後、書かれた「ハンニバル・ライジング」は昨今で言う「レクター/エピソード:0」のお話で、既に小説では完結してしまった一連の物語の蛇足にしか思えませんでした・・・とは言え、ファンとしては読むのですが。

物語を時系列で並べますと

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「ハンニバル・ライジング」「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の順になるのですが、レクターの生い立ちである「ハンニバル・ライジング」は、レクターと言うキャラクターありきの物語なのでやはり最後に見るべきだろうと思います。

私は小説からハマった人間なので順番としては小説順の「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」がベストと思っていますので、これから映画を観る人はこの順番で鑑賞するのも面白いかもしれません。

rekuta-siri-zueigadayo (2)hitujitatinoposuta-001.jpgrekuta-siri-zueigadayo (1)rekuta-siri-zusozai (6)

ただ、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」の間には11年の隔たりがあるので、後である「羊たちの沈黙」の出演者が(あたりまえですが)若返っているのが気になるかも・・・特にチルトンが(笑)。

【おまけ①】

実は「レッド・ドラゴン」だけは映画「羊たちの沈黙」以前の1986年に一度映像化されています。

原題は「Manhunter」で、邦題は「刑事グラハム/凍りついた欲望」

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何で「グレアム」が「グラハム」になっちゃったのか不思議ですが、内容的は原作にほぼ忠実。

映画「羊たちの沈黙」の3匹目のどじょうであった「レッド・ドラゴン」に比べるとレクターは完全に脇役ですが、レクター役の俳優がなかなかイイ味出しています。

rekuta-hakasesyodai.jpg

【おまけ②】

小説版のレクターは多指症と言う先天性異常があり、左手の指が6本あります。

tasisyourekuta.jpg

脱獄後は手術をし指を切断しましたが、レクター讃美者の間では彼の6本指のレントゲン写真が高値で取引されているって記述があります。

この設定はまぁ、物語本編にはあまり関係が無いので、映画では一切無視されていますね。

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