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京極夏彦著 「数えずの井戸」

京極夏彦著「数えずの井戸」(角川文庫/2010年8月25日初版)を読む。

20190714syousetu (3)

不器用さゆえか奉公先を幾度も追われた末、旗本青山家に雇われた美しい娘、菊。

何かが欠けているような焦燥感に追われ続ける青山家当主、播磨。

冷たく暗い井戸の縁で、彼らは凄惨な事件に巻き込まれる。

以来、菊の亡霊は夜な夜な井戸より涌き出でて、一枚二枚と皿を数える。

皿は必ず―欠けている。

足りぬから。

欠けているから。

永遠に満たされぬから。

無間地獄にとらわれた菊の哀しき真実を静謐な筆致で語り直す、傑作怪談!


★★★★★★★・・・(7/10)

家にあったのですが・・・私は買った覚えがありません。

カミさんが買って忘れているのか?はたまた何かの呪いか(笑)?

京極作品なので個人的には大歓迎です。

まえがきの説明臭い「番町皿屋敷矛盾説」に魅かれ読み始めました・・・説明臭いの好きなんです。

定説のストーリーや登場人物、人間関係などを著者独自に練り直し再構築して、その矛盾を解消した京極版「番町皿屋敷」。

出だしより各章ごとの登場人物たちのプロフィールが主となり、読んでいるコチラも“面白くないわけではないけど、どっかまどろっこしい気分”を味わいます。

結局、この分厚い本の半分ぐらいまではそんな感じでしょうか。

ですが中盤より各キャラが動き出し、急速に物語は進みます。

そこからはイッキ読みです。

そして、その意外な結末は・・・・

面白かったです。

虚ろで曖昧な人間たちの心が集った悲しくも美しい物語。

ただ、ちょっとズルいなと思ったのは、謎に結末を付けずに、京極作品お馴染みのキャラにそれを語らせる部分と

怪談の矛盾点を解決するのではなく、怪談はあくまで創作と言う結論に至った部分。

コチラとしては「あっ!!!」と驚く謎解きを(勝手に)想像していたのですが・・・

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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買った覚えの無い本❗️
それは妖怪の仕業です。

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