荒雑録内藤瑛亮監督　「ミスミソウ」

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» 2022 . 08

内藤瑛亮監督　「ミスミソウ」

レンタルDVDで映画「ミスミソウ」を観る。

家族で東京から過疎の町に引っ越してきた少女、野咲春花。

転校早々、よそ者として壮絶なイジメを受け始める。

しかし自身もイジメのトラウマを抱える担任教師は徹底して見て見ぬふりを決め込み、リーダー格の小黒妙子が主導するイジメは激しさを増していく。

それでも春花は同じ転校生で、彼女のことを唯一気に掛けてくれる相場晄を心の支えに必死に耐え続ける。

ところがある日、何者かに我が家を放火され、両親を奪われたうえ、純真無垢な妹までもが瀕死の重傷を負うという事態に直面し、ついに持ちこたえていた心が崩壊してしまう春花だったが…。

★★★★★★・・・・（6/10）　

気分の悪くなる映画です。

まぁ、「先生を流産させる会」の監督だそうですし、それ覚悟で観たのですが。

原作は未読。

偉そうに言わせてもらえば

私的には「惜しい」と思える作品でした。

アイドルを主役にした、ただのB級ホラーになっていない所はよかったと思います。

殺し方も低予算（？）ながらもバリエーションに富んでいて、派手なだけの荒唐無稽になっていないトコは好感が持てます。

赤と白のコントラストが効いた絵も美しかったです。

反面

大人や警察がスッポリと抜け落ちているストーリーが既にファンタジーっぽくなっているのと、主人公を含め登場人物それぞれのキャラの描き込みが足りないのがイマいちノレない理由かな。

いや、根本的に中学生・いじめってキーワードがオッさんには、もう理解できない要素なんだけどね。

物語なのでストーリーに多少のアラがあっても仕方が無いのですが、ソコを観客に気づかせない作りが必要で・・・本作に限っては“気付かせない部分”と“気付く部分”が混在していたのが一番惜しいと思った理由です。

漫画は漫画の世界観でそこんトコは上手く描けているのでしょうか？

読んでみたい気もしますが、「こんな嫌な話は読みたくもない」と思う自分もいます。

◆「ミスミソウ」　2017年／日本　【114分】
監督：内藤瑛亮　原作：押切蓮介　脚本：唯野未歩子　撮影：四宮秀俊　音楽：有田尚史　主題歌：タテタカコ
出演：山田杏奈／清水尋也／大谷凜香／大塚れな／中田青渚／紺野彩夏／櫻愛里紗／遠藤健慎／大友一生／遠藤真人／森田亜紀／戸田昌宏／玉寄世奈／片岡礼子／寺田農

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