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飯田譲治監督 「らせん (1998)」

レンタル屋で見つけ

「あれ、これってどんな話だったっけ?」

と思い手に取りました。

「リング」は何度も観ている気がしますがコチラの内容は記憶に薄い。

で、レンタルし再鑑賞しました。

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病院の解剖室に送られた男の死体の胃の内容物の中から、数字が羅列された紙切れが発見された。

解剖を担当した医師・安藤満男(佐藤浩市)はその男がかつての同級生だったことを知る。

安藤は、第一発見者の高野舞(中谷美紀)とともに、その謎に挑もうとする中、ある不気味な存在が浮かび上がる。

彼が到着する真理。それは人類進化の扉か、破滅への道なのか…。


★★★★★★・・・・(6/10)

当時「リング」と2本立てで上映された「リング」の続編で・・・ある意味「完結編」です。

ホラーとして完成度の高い傑作映画の「リング」に対し、恐怖シーンも謎解き部分も弱かった本作は、ストーリー自体は悪くはないのに、「リング」を観た後の観客には物足りなく映った事でしょう。

そのため後に本作を無視した「リング」の続編映画「リング2」が中田監督によって作られ、小説とは別に映画としての「リング」サーガが広がっていく事になります。

本作は原作小説にほぼ忠実に作られた映画ですが、97分と言う時間の中では多少の説明不足はいなめないのも、不人気に終わった原因でしょう。

また、原作小説では本作「らせん」の後に「ループ」が描かれ、「リング」3部作となっているのですが・・・・この「ループ」も曲者でして、「らせん」以上に恐怖は薄く、謎解きは複雑になっていて・・・ホラー小説と言うよりはスケールの大きいSFになっています。

ちなみに「ループ」はまだ映像化されていませんね・・・読めば分かるのですが、多分映像化は無理でしょう。

本作は「リング」ではチラリとしか登場しなかった中谷美紀をメインとし、佐藤浩市扮する生きる望みを失った主人公の苦悩を前面に押し出した物語です。

怖くはないのですが、続編として途中までは楽しめるはず。

ですが後半より・・・「貞子の呪い」を科学的(?)に説明したり、DNAから複製人間を作ったり、物語が「リング」からどんどん離れてしまい、結局は分からないまま終わってしまった印象を残します。

まぁ、これは監督や脚本家のせいと言うよりも、原作のせいって感じがしますし、映画の続編としては「リング2」を観るのが正しい選択でしょう。

忘れられた「リング」の完結編映画。

原作と共にマニアックな方の話のネタとしてお薦めします。

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◆「らせん」 1998年/日本 【97分】
監督:飯田譲治 原作:鈴木光司 脚本: 飯田譲治 撮影: 渡部眞 音楽:池瀬広 出演:中谷美紀/佐藤浩市/佐伯日菜子/松嶋菜々子/真田広之/鶴見辰吾/小木茂光/伴大介/松重豊

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