荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
今野敏著 「去就 隠蔽捜査6」
今野敏著「去就: 隠蔽捜査6」(新潮文庫/2018年12月第1刷)を読む。

大森署管内で女性が姿を消した。
その後、交際相手とみられる男が殺害される。
容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。
指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。
だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。
やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。
捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。
★★★★★★・・・・(6/10)

大森署管内で女性が姿を消した。
その後、交際相手とみられる男が殺害される。
容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。
指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。
だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。
やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。
捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。
★★★★★★・・・・(6/10)
いつも思うのですが・・・「隠蔽捜査」ってネーミングはどうなのですかね?
第1作以外で「隠蔽」は行われていませんし、主人公がそれを許すはずもない・・・署長・竜崎伸也シリーズでもいいのでは?
好きで読む側としては何の支障もないのですが、初めて読む人は「隠蔽」と言う響きにもっと暗くクライムノベルズ的な印象を与えるのではないか・・・なんて余計なお世話かな(笑)。
今回のテーマはストーカーでしょうか。
ストーカー対策チームを編成に悩む署内と、ストーカーによる略取・誘拐事件の発生と、主人公のプライベートで起きたストーカー(?)事件。
タイトルの「去就」はそこら辺も掛けているのですが、ラストの主人公の進退にも関わってきます。
ですが、本シリーズに限って言えば、事件自体は二の次で、その中で起こる警察内の人間ドラマと主人公のカタルシスが一番の魅力。
推理無し、
アクション無し、
それでも最後まで読者を引っ張ってくれるのは主人公とその周りの人間たちの魅力に他なりません。
その証拠に本作では事件が解決してからが、もう一つのクライマックスを迎えます。
面白かったです。
で
先に「署長・竜崎伸也シリーズでもいいのでは?」と書きましたが、この展開は・・・・
続くとしたら、今後は「署長」じゃなくなるかも。
確かにちょっとパターンが出来てきて変化の欲しいトコではありますので
新シリーズが出来るのを期待します。

・・・本作は今年TVドラマ化されていたのですね・・・・観逃しました。
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第1作以外で「隠蔽」は行われていませんし、主人公がそれを許すはずもない・・・署長・竜崎伸也シリーズでもいいのでは?
好きで読む側としては何の支障もないのですが、初めて読む人は「隠蔽」と言う響きにもっと暗くクライムノベルズ的な印象を与えるのではないか・・・なんて余計なお世話かな(笑)。
今回のテーマはストーカーでしょうか。
ストーカー対策チームを編成に悩む署内と、ストーカーによる略取・誘拐事件の発生と、主人公のプライベートで起きたストーカー(?)事件。
タイトルの「去就」はそこら辺も掛けているのですが、ラストの主人公の進退にも関わってきます。
ですが、本シリーズに限って言えば、事件自体は二の次で、その中で起こる警察内の人間ドラマと主人公のカタルシスが一番の魅力。
推理無し、
アクション無し、
それでも最後まで読者を引っ張ってくれるのは主人公とその周りの人間たちの魅力に他なりません。
その証拠に本作では事件が解決してからが、もう一つのクライマックスを迎えます。
面白かったです。
で
先に「署長・竜崎伸也シリーズでもいいのでは?」と書きましたが、この展開は・・・・
続くとしたら、今後は「署長」じゃなくなるかも。
確かにちょっとパターンが出来てきて変化の欲しいトコではありますので
新シリーズが出来るのを期待します。

・・・本作は今年TVドラマ化されていたのですね・・・・観逃しました。
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