荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
岸善幸監督 「あゝ、荒野」 後篇
レンタルDVDで映画「あゝ、荒野(後篇)」を観る。

同時にプロデビューを果たし、ボクサーとして成長していくとともに強い絆で結ばれていく新次とバリカン。
やがて新次は因縁の相手・裕二との対戦が決まり、トレーニングにも熱が入る。
そんな中、バリカンとの間の思わぬ因縁を知り困惑する。
一方バリカンは、自らの心の迷いを吹っ切るべく、新次との決別を決意するが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
残念な部分としては
前編のとっ散らかっていた物語がボクシングで集約された分、その他のエピソードの収拾がついていないのが観ている側に物足りなさを残します。
前編で自殺志願者を支援していた若者の今後や、被災者の親子の行末、主人公の母親など・・・見えてこない部分が気になります。
また、ボクシングのシーンはアニメの「あしたのジョー」を実写的にリアルに描いた印象で・・・・劇的ではあるのですが、悪く言えばディフォルメされて本当のリアルではありません・・・まぁ「あしたのジョー」ファンにすればそれはそれで好きなのですが。
「レフリー!何やってんねん!」って思った方も多いはず。
関係者が全員、新宿に流れて来るのもご都合主義的な展開です。
細かなところを言えばまだまだ文句はありますが
前編後編合わせて5時間以上の作品なのにそんなに長さを感じさせないのは、それを上回る面白さがあったからだと思います。
特に後編で印象に残るのは
前編では菅田将暉氏に隠れていたヤン・イクチュン。
どっかで見た事あると思ったら韓国映画「息もできない」の主演&監督じゃん。
あれも切なかったけれど、こっちも凄く良かった。
前編のコメントでも書きましたが
出演者たちの鬼気迫る演技と熱いパワーで飽きることなく一気に見ることができました。
面白かったです。
ただ、やはり後編って事で自ずと期待度も上がってしまいますので、前編ほど評価は高くないかな。
監督の次回作に期待します。
できれば今度は2時間半で収まる作品を。
◆「あゝ、荒野 後篇」 2017年/日本 【147分】
監督:岸善幸 原作:寺山修司 脚本:港岳彦/岸善幸 撮影:夏海光造 音楽:岩代太郎 主題歌:BRAHMAN 出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/モロ師岡/高橋和也/今野杏南/山田裕貴/でんでん/木村多江/ユースケ・サンタマリア
■報知映画賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)受賞
■日刊スポーツ映画大賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)受賞
■キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞(菅田将暉)助演男優賞(ヤン・イクチュン)読者選出日本映画監督賞(岸善幸)読者選出日本映画ベスト・テン第1位受賞
■第72回日本映画コンクール日本映画優秀賞、男優主演賞(菅田将暉)受賞
■第60回ブルーリボン賞作品賞、助演男優賞(ユースケ・サンタマリア)受賞
■おおさかシネマフェスティバル2018主演男優賞(菅田将暉)、助演男優賞(ユースケ・サンタマリア)
■2017年度日本インターネット映画大賞 作品賞、「あゝ、荒野 前篇」第1位、監督賞(岸善幸)、主演男優賞(菅田将暉)、助演女優賞(木下あかり )、音楽賞「あゝ、荒野 前篇」、思い入れ作品賞、日本映画作品賞最多投票者数受賞
■第41回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞(菅田将暉)受賞
■第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞 (菅田将暉)受賞
■デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'17 第23回AMDアワード 理事長賞受賞
■アジア・フィルム・アワード 助演男優賞(ヤン・イクチュン)受賞
■日本映画プロフェッショナル大賞 観客賞受賞
■2017日本映画ペンクラブ賞 日本映画ベスト5 2017 第1位
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同時にプロデビューを果たし、ボクサーとして成長していくとともに強い絆で結ばれていく新次とバリカン。
やがて新次は因縁の相手・裕二との対戦が決まり、トレーニングにも熱が入る。
そんな中、バリカンとの間の思わぬ因縁を知り困惑する。
一方バリカンは、自らの心の迷いを吹っ切るべく、新次との決別を決意するが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
残念な部分としては
前編のとっ散らかっていた物語がボクシングで集約された分、その他のエピソードの収拾がついていないのが観ている側に物足りなさを残します。
前編で自殺志願者を支援していた若者の今後や、被災者の親子の行末、主人公の母親など・・・見えてこない部分が気になります。
また、ボクシングのシーンはアニメの「あしたのジョー」を実写的にリアルに描いた印象で・・・・劇的ではあるのですが、悪く言えばディフォルメされて本当のリアルではありません・・・まぁ「あしたのジョー」ファンにすればそれはそれで好きなのですが。
「レフリー!何やってんねん!」って思った方も多いはず。
関係者が全員、新宿に流れて来るのもご都合主義的な展開です。
細かなところを言えばまだまだ文句はありますが
前編後編合わせて5時間以上の作品なのにそんなに長さを感じさせないのは、それを上回る面白さがあったからだと思います。
特に後編で印象に残るのは
前編では菅田将暉氏に隠れていたヤン・イクチュン。
どっかで見た事あると思ったら韓国映画「息もできない」の主演&監督じゃん。
あれも切なかったけれど、こっちも凄く良かった。
前編のコメントでも書きましたが
出演者たちの鬼気迫る演技と熱いパワーで飽きることなく一気に見ることができました。
面白かったです。
ただ、やはり後編って事で自ずと期待度も上がってしまいますので、前編ほど評価は高くないかな。
監督の次回作に期待します。
できれば今度は2時間半で収まる作品を。
◆「あゝ、荒野 後篇」 2017年/日本 【147分】
監督:岸善幸 原作:寺山修司 脚本:港岳彦/岸善幸 撮影:夏海光造 音楽:岩代太郎 主題歌:BRAHMAN 出演:菅田将暉/ヤン・イクチュン/モロ師岡/高橋和也/今野杏南/山田裕貴/でんでん/木村多江/ユースケ・サンタマリア
■報知映画賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)受賞
■日刊スポーツ映画大賞作品賞・主演男優賞(菅田将暉)受賞
■キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞(菅田将暉)助演男優賞(ヤン・イクチュン)読者選出日本映画監督賞(岸善幸)読者選出日本映画ベスト・テン第1位受賞
■第72回日本映画コンクール日本映画優秀賞、男優主演賞(菅田将暉)受賞
■第60回ブルーリボン賞作品賞、助演男優賞(ユースケ・サンタマリア)受賞
■おおさかシネマフェスティバル2018主演男優賞(菅田将暉)、助演男優賞(ユースケ・サンタマリア)
■2017年度日本インターネット映画大賞 作品賞、「あゝ、荒野 前篇」第1位、監督賞(岸善幸)、主演男優賞(菅田将暉)、助演女優賞(木下あかり )、音楽賞「あゝ、荒野 前篇」、思い入れ作品賞、日本映画作品賞最多投票者数受賞
■第41回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞(菅田将暉)受賞
■第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞 (菅田将暉)受賞
■デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'17 第23回AMDアワード 理事長賞受賞
■アジア・フィルム・アワード 助演男優賞(ヤン・イクチュン)受賞
■日本映画プロフェッショナル大賞 観客賞受賞
■2017日本映画ペンクラブ賞 日本映画ベスト5 2017 第1位
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