fc2ブログ

武正晴監督 「嘘八百 (2017)」

録画した映画「嘘八百」を見る。

usohappyaku001 (2) usohappyaku001 (1)

空振りばかりの古物商・小池則夫は、娘のいまりを連れて千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺へとやって来た。

そこで落ちぶれた陶芸家・野田佐輔に一杯食わされた則夫だったが、佐輔の腕を確信し、彼にある計画を持ちかける。

それは、2人が煮え湯を飲まされた古美術店店主・樋渡と大御所鑑定士・棚橋への仕返しに利休の贋物をつかませ、ついでに一攫千金を狙うという一発逆転の大勝負だったのだが…。


★★★★★・・・・・(5/10)

骨董の世界を舞台とした詐欺師たちの痛快コメディです。

まぁ、主人公たちは詐欺師なのですが、騙され落ちぶれた主人公たちが、騙した相手を騙し返す復讐劇なので観る側も罪悪感なしで主人公に肩入れできます。

また、娘や息子や嫁も絡んでベタベタな人情劇がおまけに付いています。

そこら辺は舞台が大阪だからでしょうか、あまり気にならず、クセのある脇役たちも意外にしっくりとハマっています。

物語自体も私の様な古い映画ファンは「スティング」なんかを思い出して悪くはなかったのですが・・・

何分、絵が地味です。

2人の主役のおっさんと脇役の仲間のおっさんと適役のジジィ。

古いが大きな民家の蔵と庭、下町の狭いアパート、軽トラと居酒屋。

見た目が茶色一色のお弁当のようです。

おまけに

悪くはないが、味にメリハリがない。

特に一番盛り上がるはずのオークションへの持って行き方やどんでん返し。

観ている側が「あっ」と驚いたり、「お~そうだったのか!」と納得する部分が、なんとなくのぺ~っと流された感じがしました。

出演者の話題性だけのガキンチョのお遊戯映画なんかよりは、ベテラン俳優ぞろいの地味な映画の方が何百倍も好感は持てるのですが、これはこれでどこか物足りなさを残す映画でしたね。

・・・・と思っていたらまさかの続編?もう公開されたの?

どうやら続編には色合いに広末涼子を持ってきたらしいのですが、知らない内に公開されていたってのも本作の地味さを物語っているようです。

機会があったらそちらも観たいと思います。

◆「嘘八百」 2017年/日本 【105分】
監督:武正晴 脚本:足立紳/今井雅子 撮影:西村博光 音楽:富貴晴美 主題歌:佐藤広大 出演:中井貴一/佐々木蔵之介/友近/森川葵/前野朋哉/堀内敬子/坂田利夫/木下ほうか/塚地武雅/桂雀々/宇野祥平/ブレイク・クロフォード/寺田農/芦屋小雁/近藤正臣

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720

関連記事

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Tommy荒野

Author:Tommy荒野
わかちゃいるけど
やめられない。
そんなのばかり。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログ内検索
RSSフィード
リンク