荒雑録三木聡監督　「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ！！(2018)」

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三木聡監督　「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ！！(2018)」

レンタルDVDで映画　「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ！！」を観る。

驚異の声量と美声を持つカリスマ・ロックスターのシン。

しかしその歌声は“声帯ドーピング”によって作られたものだった。

長年の声帯ドーピングでシンの喉は崩壊寸前。

そんなある日、シンは声が小さすぎるストリートミュージシャンのふうかと出会う。

シンの罵倒にすっかり自信を失うふうか。

そんな彼女に対し、シンは“やらない理由を探すな”と容赦なくロック魂を注入していく。

一方、シンの所属事務所やレコード会社では、彼の声を巡ってある恐るべき陰謀が秘かに進行していたのだったが…。

★★★★★・・・・・（5/10）

監督の作品は・・・けっこう観ていますね。

映画は「亀は意外と速く泳ぐ（2005）」「イン・ザ・プール（2005）」「図鑑に載ってない虫（2007）」「転々（2007）」「たみおのしあわせ（2007）」「俺俺（2012）」など。

TVの「時効警察」や「熱海の捜査官」は全話観ています。

好きですね、あの独特なタラ～っとした世界観と小ネタの数々。

ですが、何でしょう・・・今回はあまり面白くはなかったですね。

監督のあの脱力系の雰囲気と、熱いロックや過激なパンクってネタが噛み合わなかったのかもしれません。

実際私は

主演が阿部サダヲさんで、長ったらしいふざけたタイトルで、おまけにロックのお話なので、勝手に宮藤官九郎さん作品だと勘違いして観ていましたから・・・とは言え、監督に合わせて観方が変わるわけでもありませんが。

物語自体がとっ散らかっているのに、舞台が途中から韓国に移った以降は何が何だかわかりません。

何より物語の根本である“声”や“歌”に魅力を感じられなかったのと、そのため主人公たちのキャラに魅かれないのが原因かと。

この主役を別な俳優さんがやっていたら違ったかな・・・たとえば、オダギリジョーと麻生久美子とか・・・・いやいや、もっと根本的（？）に岩松了とふせえりかな(笑)。

う～ん、それでもやっぱりハズれた気がします。

◆「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ！！」　2018年／日本　【106分】
監督：三木聡　脚本：三木聡　撮影：相馬大輔　音楽：上野耕路　出演：阿部サダヲ／吉岡里帆／千葉雄大／麻生久美子／小峠英二／片山友希／中村優子／池津祥子／森下能幸／岩松了／ふせえり／田中哲司／松尾スズキ

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