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京極夏彦著 「巷説百物語」

京極夏彦著「巷説百物語」(角川文庫/2003年刊)を読む。

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怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。

御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。

長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。

闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。

その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。

小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。

世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。


★★★★★★・・・・(6/10)

1999年には発刊された小説ですが・・・

何故でしょう?

当時の著者の作品は大体読んでいたはずなのに、本作を読んでいないのは。

思い当たる節があるとすれば

2000年に放送されたドラマを先に観てしまい

「面白くない・・・」

と思ってしまい読まなかったのではないかと。

kaikousetu10001 (1) kaikousetu10001 (2) kaikousetu10001 (3)

で、ここに来て読み始めました。

著者お得意の妖怪が出てこない妖怪奇譚です。

そこに「必殺仕事人」の要素を多少加味。

(以前、作者と同級生だった会社の先輩に聞いたお話では、作者は「必殺」シリーズが大好きだったとか)

1話完結で読みやすく、すぐにでも読了できると思ったのですが、これが結構時間がかかりました。

原因はパターンですかね。

1話1話のエピソードはそれなりに面白いのですが構成が同じなので、その謎よりも展開に飽きが来ます。

なので、連載小説や連続ドラマ的な読み方が本作を面白く読むコツかも。

今週1話、来週1話と間を開ける事によって期待が高まり楽しみが持続する。

そこら辺も「必殺」っぽいかも。

とは言え、面白くなかったわけではないので機会があれば続編も読みたいと思います。

そう言えば百鬼夜行シリーズの新刊はどうなったんでしょう?

久々の京極堂シリーズ、新刊でも買おうと思っているのですが。

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ジャンル : 小説・文学

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