荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
ウォン・シニョン監督 「殺人者の記憶法」
レンタルDVDで映画「殺人者の記憶法」を観る。

田舎の獣医として平穏な日々を送るビョンスだったが、その正体は残忍な元連続殺人鬼。
アルツハイマーで記憶も覚束なくなってきた彼だったが、ある日偶然出会った若い男テジュの目を見て、直感的に自分と同じ匂いを嗅ぎとる。
しかし警察に取り合ってもらえず、手をこまねいているうちにテジュは愛娘ウンヒに接近していた。
ウンヒが次の標的だと確信したビョンスは、混濁する記憶に苦しめられながらも、テジュとの対決を決意するのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)


田舎の獣医として平穏な日々を送るビョンスだったが、その正体は残忍な元連続殺人鬼。
アルツハイマーで記憶も覚束なくなってきた彼だったが、ある日偶然出会った若い男テジュの目を見て、直感的に自分と同じ匂いを嗅ぎとる。
しかし警察に取り合ってもらえず、手をこまねいているうちにテジュは愛娘ウンヒに接近していた。
ウンヒが次の標的だと確信したビョンスは、混濁する記憶に苦しめられながらも、テジュとの対決を決意するのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
以前に映画の予告編を観て面白そうだったのでレンタル。
元殺人鬼(主人公のおっさん)VS現殺人鬼(若者)って「ジェイソンVSフレディ」のような奇抜なアイデアに魅かれました。
作中、主人公の不幸な生い立ちや殺した被害者たちの言い訳じみたプロフィールを出し主人公が殺人の正当化を訴えますが、観ている側としてはピンと来ません。
なので「結局はキ〇ガイ同士、どっちが死んでもいいんじゃねぇ?」となってしまうトコロですが、主人公の献身的で美しい娘を持ってくる事で観客は否応なく元殺人鬼を応援する立場に立たされます。
ただ、そのアイデアだけで引っ張るにはサスペンスとして物足りないので、映画「メメント」を彷彿させる主人公の記憶の欠如や、いくつかのトリックの伏線を配しているのが、本作を最後まで飽きさせず面白く観られた原因でしょう。
ただ、この監督、以前に観た「セブンデイズ」でもそうだったのですが、物語は二転三転しながらもきれいに完結して面白いのに、どこか淡泊で観終わった後は印象に薄いです。
迫力あるシーンや残虐な場面もちゃんとありますし、結末が分り辛かった点を除いても、どこか映画として物足りなさが残るのは私だけでしょうか?
カタルシスや深みと言ってしまえば悪口になってしまいそうですが、何か一つスパイスが足りない様な・・・それでも面白かったのですから、文句は無いんですけどね。

◆「殺人者の記憶法 MEMOIR OF A MURDERER」 2017年/韓国 【118分】
監督:ウォン・シニョン 原作:キム・ヨンハ 脚本:ファン・ジョユン 撮影:チェ・ヨンファン 音楽:キム・ジュンソン 出演:ソル・ギョング/キム・ナムギル/キム・ソリョン/オ・ダルス/ファン・ソクチョン/キル・ヘヨン/イ・ビョンジュン
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元殺人鬼(主人公のおっさん)VS現殺人鬼(若者)って「ジェイソンVSフレディ」のような奇抜なアイデアに魅かれました。
作中、主人公の不幸な生い立ちや殺した被害者たちの言い訳じみたプロフィールを出し主人公が殺人の正当化を訴えますが、観ている側としてはピンと来ません。
なので「結局はキ〇ガイ同士、どっちが死んでもいいんじゃねぇ?」となってしまうトコロですが、主人公の献身的で美しい娘を持ってくる事で観客は否応なく元殺人鬼を応援する立場に立たされます。
ただ、そのアイデアだけで引っ張るにはサスペンスとして物足りないので、映画「メメント」を彷彿させる主人公の記憶の欠如や、いくつかのトリックの伏線を配しているのが、本作を最後まで飽きさせず面白く観られた原因でしょう。
ただ、この監督、以前に観た「セブンデイズ」でもそうだったのですが、物語は二転三転しながらもきれいに完結して面白いのに、どこか淡泊で観終わった後は印象に薄いです。
迫力あるシーンや残虐な場面もちゃんとありますし、結末が分り辛かった点を除いても、どこか映画として物足りなさが残るのは私だけでしょうか?
カタルシスや深みと言ってしまえば悪口になってしまいそうですが、何か一つスパイスが足りない様な・・・それでも面白かったのですから、文句は無いんですけどね。



◆「殺人者の記憶法 MEMOIR OF A MURDERER」 2017年/韓国 【118分】
監督:ウォン・シニョン 原作:キム・ヨンハ 脚本:ファン・ジョユン 撮影:チェ・ヨンファン 音楽:キム・ジュンソン 出演:ソル・ギョング/キム・ナムギル/キム・ソリョン/オ・ダルス/ファン・ソクチョン/キル・ヘヨン/イ・ビョンジュン
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