荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
大沢在昌著 「極悪専用」
大沢在昌著「極悪専用」(文藝春秋/文春文庫/2018年第1刷)を読む。

清掃、点検、管理、補修に、爆弾処理!?
このマンションなら、何でもアリ。
規約さえ守れば、ヤクザでも刑事でも戦車でも、不測の訪問者は、すべてシャットアウト。
だが、そこは悪人たちのオリンピック会場だった。
俺はそんな最凶最悪マンションの管理人助手。
ゴリラに似た管理人白旗との一年間の不思議な共同生活が始まった。
危険すぎる、ご近所系ノワールコメディ。
★★★★★★・・・・(6/10)

清掃、点検、管理、補修に、爆弾処理!?
このマンションなら、何でもアリ。
規約さえ守れば、ヤクザでも刑事でも戦車でも、不測の訪問者は、すべてシャットアウト。
だが、そこは悪人たちのオリンピック会場だった。
俺はそんな最凶最悪マンションの管理人助手。
ゴリラに似た管理人白旗との一年間の不思議な共同生活が始まった。
危険すぎる、ご近所系ノワールコメディ。
★★★★★★・・・・(6/10)
今読んでいる海外スパイ小説がなかなか進まず、気分を変えて久々の大沢作品。
文句なしに楽しめるモノを、とチョイスしたのが本作です。
煽り文を読んだときは浅田次郎氏の「プリズンホテル」を彷彿させましたが、そこはそれ著者独特のダークな裏社会の世界とブラックユーモアが融合した連作短編。
あっと言う間に読了です。
面白かったです。
とは言え、期待した内容とはチト違っていました。
タイトルの「極悪」から想像した主人公含む悪人が思ったよりマトモでした(笑)。
特に主人公の指南役=管理人の過去が少しづつ分かる場面では、その容貌から期待したとんでもない悪人のベールが剥げ、段々と優しい人間に見えてきたのが、それまでの緊迫感を削ぎました。
エンタメとしてワルな主人公の成長の物語としては面白いのですが、アクションシーンや犯罪の背景などはあまり迫力や緊張が伝わらなかった。
「鮫」や「佐久間公」より「アルバイト探偵」や「不運なサラリーマンの坂田」シリーズに近いかな。
著者の作品なので自ずとハードルが上がってしまった感はありますが、大沢作品としては“中”の評価でしょうか。
・・・とは言え続編が出たら読んでしまうのでしょう。

※スミスをぶっ飛ばした対戦車砲RPG7です。
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文句なしに楽しめるモノを、とチョイスしたのが本作です。
煽り文を読んだときは浅田次郎氏の「プリズンホテル」を彷彿させましたが、そこはそれ著者独特のダークな裏社会の世界とブラックユーモアが融合した連作短編。
あっと言う間に読了です。
面白かったです。
とは言え、期待した内容とはチト違っていました。
タイトルの「極悪」から想像した主人公含む悪人が思ったよりマトモでした(笑)。
特に主人公の指南役=管理人の過去が少しづつ分かる場面では、その容貌から期待したとんでもない悪人のベールが剥げ、段々と優しい人間に見えてきたのが、それまでの緊迫感を削ぎました。
エンタメとしてワルな主人公の成長の物語としては面白いのですが、アクションシーンや犯罪の背景などはあまり迫力や緊張が伝わらなかった。
「鮫」や「佐久間公」より「アルバイト探偵」や「不運なサラリーマンの坂田」シリーズに近いかな。
著者の作品なので自ずとハードルが上がってしまった感はありますが、大沢作品としては“中”の評価でしょうか。
・・・とは言え続編が出たら読んでしまうのでしょう。

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌
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