荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
詠坂雄二著 「遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」
詠坂雄二著「遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? 」(光文社文庫/2014年2月初版)を読む。

佐藤誠。
八十六件の殺人を自供した殺人鬼。
その犯罪は、いつも完璧に計画的で、死体を含めた証拠隠滅も徹底していた。
ただひとつの、例外を除いては。
有能な書店員だった彼は、なぜ遺体の首を切断するに至ったのか。
★★★★★★・・・・(6/10)

佐藤誠。
八十六件の殺人を自供した殺人鬼。
その犯罪は、いつも完璧に計画的で、死体を含めた証拠隠滅も徹底していた。
ただひとつの、例外を除いては。
有能な書店員だった彼は、なぜ遺体の首を切断するに至ったのか。
★★★★★★・・・・(6/10)
古本屋で見つけ、ノンフィクションぽいタイトルに魅かれ購入しました。
著者の作品を読むのは初めてです。
本作はノンフィクション風の推理小説で、結構凝った構成になっております。
ただ、ノンフィクション風の割に内容はメフィスト系。
リアル感は乏しいです。
そのリアル感を盛り上げるための要所要所に入る説明的なコラムもちょっと鬱陶しい(オチには必要な部分なんですが)。
まぁ、作中に作者本人が登場する時点でリアル感はゼロなんですけど。
また、著者のセルプパロディ(自己満足?)なのか、「月島凪」「アイロニックボマー」など、初めて読む人間には理解不能な人物や言葉が出てきたりします。
ですが、それを差っ引いたとしても
なかなか面白かったです。
あくまで小説として、このような趣向を凝らした作品は馬鹿々々しくて好きですし、本格推理に必要な要素ちゃんとも押さえています。
文章的に分り辛い箇所はありましたが、全体的には読みやすくイッキ読み出来ましたし。
著者の他の作品も読んでみたいと思いましたし、佐藤誠が起こしたほかの事件も知りたいと思いました。
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著者の作品を読むのは初めてです。
本作はノンフィクション風の推理小説で、結構凝った構成になっております。
ただ、ノンフィクション風の割に内容はメフィスト系。
リアル感は乏しいです。
そのリアル感を盛り上げるための要所要所に入る説明的なコラムもちょっと鬱陶しい(オチには必要な部分なんですが)。
まぁ、作中に作者本人が登場する時点でリアル感はゼロなんですけど。
また、著者のセルプパロディ(自己満足?)なのか、「月島凪」「アイロニックボマー」など、初めて読む人間には理解不能な人物や言葉が出てきたりします。
ですが、それを差っ引いたとしても
なかなか面白かったです。
あくまで小説として、このような趣向を凝らした作品は馬鹿々々しくて好きですし、本格推理に必要な要素ちゃんとも押さえています。
文章的に分り辛い箇所はありましたが、全体的には読みやすくイッキ読み出来ましたし。
著者の他の作品も読んでみたいと思いましたし、佐藤誠が起こしたほかの事件も知りたいと思いました。
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