荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
白石和彌監督 「凪待ち (2018)」
レンタルDVDで映画「凪待ち」 を観る。

ギャンブル依存症で、定職にも就かず無為な毎日を送る木野本郁男。
恋人でシングルマザーの亜弓とその娘で高校生の美波のためにもとギャンブルから足を洗い、亜弓の故郷・石巻に移り住み人生をやり直す決意をする。
実家では末期がんに侵されながらも漁師を続ける亜弓の父・勝美がひとりで暮らしていて、ご近所の小野寺が何かと世話を焼いていた。
そんな中、郁男は印刷会社で働き出し、再起に向けた新生活がスタートする。
ところがある日、亜弓と衝突した美波が夜になっても戻らず、心配でパニックになった亜弓に八つ当たりされた郁男は、彼女を車から降ろし、置き去りにしてしまう。
その後、亜弓は何者かに殺され、遺体となって発見される。
責任を感じ、次第に自暴自棄となっていく郁男だったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)


ギャンブル依存症で、定職にも就かず無為な毎日を送る木野本郁男。
恋人でシングルマザーの亜弓とその娘で高校生の美波のためにもとギャンブルから足を洗い、亜弓の故郷・石巻に移り住み人生をやり直す決意をする。
実家では末期がんに侵されながらも漁師を続ける亜弓の父・勝美がひとりで暮らしていて、ご近所の小野寺が何かと世話を焼いていた。
そんな中、郁男は印刷会社で働き出し、再起に向けた新生活がスタートする。
ところがある日、亜弓と衝突した美波が夜になっても戻らず、心配でパニックになった亜弓に八つ当たりされた郁男は、彼女を車から降ろし、置き去りにしてしまう。
その後、亜弓は何者かに殺され、遺体となって発見される。
責任を感じ、次第に自暴自棄となっていく郁男だったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)
どん底まで落ちたクズ男が周囲に助けられ再起を図るまでを、震災からの復興を重ね合わせて描いたドラマです。
主演の香取慎吾氏がその大きな図体から存在感を放ち主人公を熱演しています。
それを支える脇役陣、恒松祐里さん、西田尚美さん、音尾琢真氏も好演で、特に宮崎吐夢氏、黒田大輔氏、吉澤健氏は印象深い。
リリーさんは良い意味でも悪い意味でも名演で、出ているだけで「犯人はこの人しかいない」と思わせます(笑)。

ただね・・・物語が暗いんですよ。
いや、白石和彌監督作品を観たくて「止められるか、俺たちを」か「孤狼の血」を借りようかと思っていたのですが、カミさんが両方とも観たくないと言ったんで、香取慎吾主演ならいいかと本作を借りたんですけど。
主人公のやさぐれた迷走シーンが長くて、途中で気が滅入ってしまうのが難点でしょうか。
それでも主人公を捨てない家族の姿には「なんで?」と疑問に思ってしまう部分も多かったのだが、それもひとえに「愛した人が愛した人だから」なのでしょう。
ラストの婚姻届けを書くシーンで「えっ!死んでも婚姻届けって受理されるの!?」と驚きましたが、そう言う事だったのですね・・・・良かったです。

※白石監督作品常連俳優/本作の音尾琢真氏です。
◆「凪待ち」 2018年/日本 【124分】
監督:白石和彌 脚本:加藤正人 撮影:福本淳 音楽:安川午朗 出演:香取慎吾/恒松祐里/西田尚美/吉澤健/音尾琢真/宮崎吐夢/黒田大輔/麿赤兒/リリー・フランキー
2019年度第93回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画監督賞(『ひとよ』『凪待ち』)
2019年度芸術選奨新人賞 映画部門(『凪待ち』ほか)
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主演の香取慎吾氏がその大きな図体から存在感を放ち主人公を熱演しています。
それを支える脇役陣、恒松祐里さん、西田尚美さん、音尾琢真氏も好演で、特に宮崎吐夢氏、黒田大輔氏、吉澤健氏は印象深い。
リリーさんは良い意味でも悪い意味でも名演で、出ているだけで「犯人はこの人しかいない」と思わせます(笑)。

ただね・・・物語が暗いんですよ。
いや、白石和彌監督作品を観たくて「止められるか、俺たちを」か「孤狼の血」を借りようかと思っていたのですが、カミさんが両方とも観たくないと言ったんで、香取慎吾主演ならいいかと本作を借りたんですけど。
主人公のやさぐれた迷走シーンが長くて、途中で気が滅入ってしまうのが難点でしょうか。
それでも主人公を捨てない家族の姿には「なんで?」と疑問に思ってしまう部分も多かったのだが、それもひとえに「愛した人が愛した人だから」なのでしょう。
ラストの婚姻届けを書くシーンで「えっ!死んでも婚姻届けって受理されるの!?」と驚きましたが、そう言う事だったのですね・・・・良かったです。

※白石監督作品常連俳優/本作の音尾琢真氏です。
◆「凪待ち」 2018年/日本 【124分】
監督:白石和彌 脚本:加藤正人 撮影:福本淳 音楽:安川午朗 出演:香取慎吾/恒松祐里/西田尚美/吉澤健/音尾琢真/宮崎吐夢/黒田大輔/麿赤兒/リリー・フランキー
2019年度第93回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画監督賞(『ひとよ』『凪待ち』)
2019年度芸術選奨新人賞 映画部門(『凪待ち』ほか)
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