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都筑道夫著 「酔いどれ探偵」

■都筑道夫著 「酔いどれ探偵」
 新潮文庫/1984年1月15日第3刷

20200719005 (4)

「おれか? おれは何もかも失って落ちぶれ果てた私立探偵だ。失うことのできるものはただひとつ、もう命 しか残っていない。」

ニューヨークの裏街バウアリでルンペンたちと暮すクォート・ギャロンのもとには、昔の名声を慕って、今でも依頼人がやって来る。

エド・マクベインの異色ミステリ「酔いどれ探偵街を行 く」の贋作版。

迫力とサスペンス溢れるオムニバス・ノヴェル。


★★★★★★・・・・(6/10)



古本の整理をしている時に出てきました。

「87分署シリーズ」などで有名なアメリカの推理作家エド・マクベインがカート・キャノン名義で書いた「酔いどれ探偵シリーズ」(と言っても2作だけですが)。

それが日本の雑誌で好評だったので、訳者の都筑道夫氏が出版社の依頼で書いたのが本作です。

つまりは贋作なのですが、ちゃんと本家より了承を受けて掲載したのが凄いです。

その絡みで、本として発売するに当たり主人公の名前を「カート・キャノン」から「クォート・ギャロン」に変えたとか。

私も本家の「酔いどれ探偵街を行く」 「よみがえる拳銃 」を読んで 「もっと読んでみたい!」 と思ったクチで、本屋を探して本書を手に入れました。

もう手元に「酔いどれ探偵街を行く」 「よみがえる拳銃 」はないので比べることはできませんが、これはこれで楽しめた作品だと記憶します。

ただ、本家とはやはり別物で「カート・キャノン」のスタイルを借りた都筑氏の探偵小説・・・と思ったのも憶えています。

ためしに1話だけ再読してみましたが・・・・今ではそれほど面白いとは思えません。

時代・・・と言うより私が変わったのでしょうね。

本家の「酔いどれ探偵シリーズ」が見つかったら、一緒に古本屋にもって行こうと思います。

・・・たぶん古本屋でも、廃棄でしょうが。

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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