荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
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ビル・コンドン監督 「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」
レンタルDVDで映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」を観る。

海辺の家でミツバチの世話をしながら穏やかな隠居生活を送る93歳のシャーロック・ホームズ。
しかし彼には一つだけ心残りがあった。
それは30年前、記録係のワトスンが去った直後の出来事。
ある男の依頼を受け、彼の妻の素行調査を開始したホームズは、そこで人生最大の失態を犯して引退に追い込まれたのだった。
やがてホームズは、この唯一の未解決事件の謎を解くべく、探偵に憧れる家政婦の10歳の息子ロジャーを助手に迎え、再び捜査に乗り出すが…。
★★★★★★★★・・(8/10)


海辺の家でミツバチの世話をしながら穏やかな隠居生活を送る93歳のシャーロック・ホームズ。
しかし彼には一つだけ心残りがあった。
それは30年前、記録係のワトスンが去った直後の出来事。
ある男の依頼を受け、彼の妻の素行調査を開始したホームズは、そこで人生最大の失態を犯して引退に追い込まれたのだった。
やがてホームズは、この唯一の未解決事件の謎を解くべく、探偵に憧れる家政婦の10歳の息子ロジャーを助手に迎え、再び捜査に乗り出すが…。
★★★★★★★★・・(8/10)
観終わって最初に調べたのは「シャーロック・ホームズの誕生日」です。
ネットでは
ワトスンの書いた“正典”には出てこないが、のちの研究者によって、1854年1月6日が定説となっている。この日は世界中でシャーロッキアンがホームズの誕生日を祝う。
とありました。
だとすると93歳のホームズが登場する本作の舞台は1947年。
日本では終戦の翌々年、昭和22年です。
架空の人物ではありますが・・・大昔の人と思っていたホームズが戦後まで生きていたのには驚いたとともに、昭和に日本に来ていた設定も(無理はありますが)ちゃんと説明が付くのに納得しました。
まぁ、日本の描写は違和感ありありですけど。
本作はホームズ譚と言うよりは1人の老人のお話。
昨今のエンタメ・ホームズ(アイアンマン・ホームズ、チャーリーズ・ワトソン、ブログ・シャーロック)とは違い、推理やサスペンスが主体ではありません。
且つての高名で頭脳明晰だった探偵が老いと葛藤の中でかつての事件を再考証する物語。
物語は事件の真相よりも、同居している家政婦とその子供との関係を主軸とし、体力の衰えと記憶力の低下に戦いながら
自身の尊厳と過去の後悔に向き合う老人の姿が描かれています。
派手さはなく、シャーロキアンには観ていて辛いお話ではあろうかと思いますが
私はとても面白かったです。

美しい英国の田舎の風景、新たなバディとの交流、論理的で嘘をつかない主人公の心情の変化。
「死因や誰に責任があるかにだけ興味がある。嘆いたり悲しんだりするのは意味ないし無駄だ」と語るホームズが、重症の少年の回復を祈るシーンで語る一言に泣きそうになりました(笑)。
歳食ったせいか滲みますね、ジジィの物語は。
これはこれでホームズ番外編として楽しめました。
とは言え
亜流のホームズファンとしてはまた新たなエンタメ・ホームズを期待するトコではあるのですが。
◆「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 MR. HOLMES」 2015年/イギリス 【104分】
監督:ビル・コンドン 原作:ミッチ・カリン 脚本:ジェフリー・ハッチャー 撮影:トビアス・シュリッスラー 音楽:カーター・バーウェル 出演:イアン・マッケラン/ローラ・リニー/真田広之/マイロ・パーカー/ハティ・モラハン/パトリック・ケネディ/ニコラス・ロウ/ロジャー・アラム/フィル・デイヴィス/フランシス・デ・ラ・トゥーア/ジョン・セッションズ
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ネットでは
ワトスンの書いた“正典”には出てこないが、のちの研究者によって、1854年1月6日が定説となっている。この日は世界中でシャーロッキアンがホームズの誕生日を祝う。
とありました。
だとすると93歳のホームズが登場する本作の舞台は1947年。
日本では終戦の翌々年、昭和22年です。
架空の人物ではありますが・・・大昔の人と思っていたホームズが戦後まで生きていたのには驚いたとともに、昭和に日本に来ていた設定も(無理はありますが)ちゃんと説明が付くのに納得しました。
まぁ、日本の描写は違和感ありありですけど。
本作はホームズ譚と言うよりは1人の老人のお話。
昨今のエンタメ・ホームズ(アイアンマン・ホームズ、チャーリーズ・ワトソン、ブログ・シャーロック)とは違い、推理やサスペンスが主体ではありません。
且つての高名で頭脳明晰だった探偵が老いと葛藤の中でかつての事件を再考証する物語。
物語は事件の真相よりも、同居している家政婦とその子供との関係を主軸とし、体力の衰えと記憶力の低下に戦いながら
自身の尊厳と過去の後悔に向き合う老人の姿が描かれています。
派手さはなく、シャーロキアンには観ていて辛いお話ではあろうかと思いますが
私はとても面白かったです。

美しい英国の田舎の風景、新たなバディとの交流、論理的で嘘をつかない主人公の心情の変化。
「死因や誰に責任があるかにだけ興味がある。嘆いたり悲しんだりするのは意味ないし無駄だ」と語るホームズが、重症の少年の回復を祈るシーンで語る一言に泣きそうになりました(笑)。
歳食ったせいか滲みますね、ジジィの物語は。
これはこれでホームズ番外編として楽しめました。
とは言え
亜流のホームズファンとしてはまた新たなエンタメ・ホームズを期待するトコではあるのですが。
◆「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 MR. HOLMES」 2015年/イギリス 【104分】
監督:ビル・コンドン 原作:ミッチ・カリン 脚本:ジェフリー・ハッチャー 撮影:トビアス・シュリッスラー 音楽:カーター・バーウェル 出演:イアン・マッケラン/ローラ・リニー/真田広之/マイロ・パーカー/ハティ・モラハン/パトリック・ケネディ/ニコラス・ロウ/ロジャー・アラム/フィル・デイヴィス/フランシス・デ・ラ・トゥーア/ジョン・セッションズ
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