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エリック・ポッペ監督 「ウトヤ島、7月22日 (2018)」

レンタルDVDで映画「ウトヤ島、7月22日」を観る。

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2011年7月22日、ウトヤ島でノルウェー労働党青年部のサマーキャンプが行われていた。

そこでは政治に関心のある数百人の若者たちが思い思いに国の未来について語り合っていた。

そんな中、首都オスロの政府庁舎前で爆破テロ事件が発生したとのニュースが飛び込んでくる。

妹と一緒に参加していた少女カヤも、不安を感じながらもオスロから40キロ離れたウトヤ島とは関係ない出来事と考えていた。

ところが突然、銃声が鳴り響き、人々がパニックに陥る。

カヤも何が起こったのかわからないまま、仲間たちと森へ逃げ込む。

やがて鳴り止まない銃声に恐怖を覚えながらも、離ればなれとなった妹を必死で捜し始めるカヤだったが…。


★★★★★★★★・・(8/10)

“72分間ワンカット”につられレンタルしました。

ですが・・・

恥ずかしながら全然知らなかった事件です。

2011年の7月と言うと日本では東日本大震災の混乱の中にあった時期。

私を含め日本人の多くはこの事件を知らないと思います。

観終わったあと、あまりにもショッキングな内容に、事件の概要を【Wikipedia】で調べました。

本作はそのウトヤ島銃乱射事件・・・ノルウェー労働党青年部のサマーキャンプに参加していた十代の若者たちなど69人が殺害されたテロ事件を、ひとりの女の子・カヤの体験として描いたフィクションです。

フィクションではありますが、事件の72分間と、犯人が撃った数と同じ540発の銃声は、事実に基づいていると聞きます。

72分間、主人公がただただ逃げ回るお話なので“物語”として観れば退屈なサスペンスかもしれません。

ですが、このワンカット72分間の臨場感と緊張感は凄い!

何処へ逃げていいのかも分からず、相手が誰で何人なのかも不明。

そんな中に響き渡る銃声と悲鳴。

恐怖と混乱だけが支配する孤島で逃げる事しかできない主人公。

監督が伝えたかったのはまさにこの「永遠に続くかもしれない恐怖」でしょう。

そして我々は彼女の恐怖を通して、この作品、この事件の意味を考えさせられます。

面白かった!!

と言うのは不謹慎かもしれませんが、1本の映画として観てよかったと思える作品であり、この事件を知ろうとする機会となった映画です。

個人的には観ていない人に薦めたいと思っています。

【ノルウェー連続テロ事件】
ノルウェー連続テロ事件は、2011年7月22日にノルウェーの首都オスロおよびウトヤ島で発生した連続テロ事件である。2011年7月22日、オスロにおいて行政機関の庁舎が爆破され、続いてウトヤ島で銃乱射事件が発生した。庁舎爆破事件により8人、銃乱射事件により69人がそれぞれ死亡しており、両事件で77人が死亡した。ノルウェー国内において第二次世界大戦以降の最悪の惨事とされている。ノルウェー警察当局により、両事件は極右思想を持つキリスト教原理主義者のアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(当時32歳)が起こした連続テロとされており、共犯者は確認されていない。なお、単独犯行であることが確定した時点で韓国の禹範坤(1982年に57人以上を殺害した)の記録を抜き、世界最大の短時間大量殺人犯になると言われている。

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【ウトヤ島銃乱射】
オスロ近郊にあるウトヤ島ではノルウェー労働党青年部の集会が行われ、10代の青年約700人が参加していた。政府庁舎爆破事件直後にブレイビクはタクシーでウトヤ島の近くまで行った後に警察官の制服を着てボートで島に上陸し、爆破テロ捜査を口実に参加者を整列させ、午後5時頃より銃を乱射した。ブレイビクは確実に殺せるよう各人に2発ずつ撃ち込んで殺していった。島にいた青年たちの中には乱射から逃れるために島から泳いで脱出する者もいた。また、島からは爆発する前の爆弾が発見されており、さらなる被害拡大を狙っていたとされている。翌23日には同党党首であり、かつて同青年部の代表を務めたこともあるストルテンベルグ首相が現地入りすることが予定されていた。

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【犯人逮捕後】
銃乱射事件の直後にブレイビクが逮捕された。ブレイビクは所持していた銃に大量の弾丸が残っていたが抵抗しなかったことや逮捕直前に警察に投降する電話をしていることから、銃撃戦を回避して生き延びて自分の信条を法廷で訴える狙いがあったとされている。7月23日、殺人や反テロ法違反でブレイビクを起訴した。7月25日、勾留延長について尋問するためオスロ地方裁判所に出廷。ノルウェーでは国民の知る権利のため原則裁判の審理は全て公開されるが、ブレイビクにより法廷で思想宣伝されるのではないかと市民から懸念が大きいこともあり審理は非公開になった。また、慣例である審理冒頭に行われるメディアによるブレイビク本人へのインタビューも行われなかった。ブレイビクは公開審理を要求していた。ブレイビクは、「イスラムによる乗っ取りから西欧を守るため」を動機として「反多文化主義革命」に火をつけることをあげ、「非道ではあるが必要なことだった」と主張して、無罪を主張した。審理は約40分続き、警察が求めていた8週間の勾留延長の許可を認めた。8月13日にはウトヤ島にて現場検証が行われ、ブレイビクが犯行を再現している。11月14日の審理では犯行を認めたものの、有罪にはならないと主張。11月29日にはブレイビクが統合失調症である鑑定結果が裁判所に提出され、裁判は行われない可能性が高まった。鑑定は2人の精神科医が、のべ36時間にわたり容疑者と面会を行い、容疑者は犯行時も現在も妄想の世界で生きていると判断され、責任能力がないと結論づけられた。この鑑定によってブレイビクが収監されず精神病院で治療されるにとどまる可能性が大きくなったことを受け被害者の遺族が反発し、2012年1月に裁判所は再鑑定を命じた。鑑定が続く中、ブレイビクは3月7日にテロ及び殺人容疑で起訴され、4月16日に公判が開始されることとなった。公判ではブレイビクの精神状態が最大の争点となり、検察側はブレイビクを精神病療養施設へ強制収容するよう主張したが、ブレイビクは精神病ではないと主張し続けた。2012年8月23日、オスロ司法裁判所は禁錮最低10年、最長21年の判決を言い渡した。これはノルウェーにおける最高刑である(「人道に対する罪」が適用されれば禁錮30年)。このため裁判中は廃止された死刑制度の復活や無期刑の導入が呼びかけられるなどの影響が出たほか、司法当局が2011年7月26日にブレイビクを人道に対する罪で起訴する方向であるとも報じられた。

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【警察への批判】
地元警察はウトヤ島での事件の通報後、現地到着に約1時間を要したことについて批判を浴びた。警察はこのことについて準備する間がなかったとしている。そしてオスロ警察のSWATの出動要請をし、それを待っていた事や当時島の状況を把握できなかったと述べた。一方、オスロ警察は近郊の他町からもってきたボートで島に上陸しブレイビクを逮捕した。移送に合うボートがなかなか見つからなかったり上陸に使用したボートは小さくて装備も人も多かったため定員超過していたがそのまま使用、状態もよくなかった。このほか特殊部隊移送には警察ヘリが適しているがそのヘリには飛行時間の制限がありその1機しか所有していなかった。ノルウェー公共放送のテレビNRKは警察到着までに自社ヘリが島上空におり、逮捕前のブレイビクを撮影している。警察の初動が迅速であれば結果が変わったのではないかとする報道について警察幹部は「公平ではない」とした。初動に問題が無かったか調査するとしたものの初動は満足しているとした。裁判と並行して独立検証委員会による事件調査が行われ、2012年8月には事件の防止は可能であったと報告した。警察の対応を批判し、これを受け警察トップが辞任する事態に発展した。


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◆「ウトヤ島、7月22日 UTOYA 22. JULI」 2018年/ノルウェー 【97分】
監督:エリック・ポッペ 脚本:シヴ・ラジェンドラム・エリアセン/アンナ・バヘ=ウィーグ 撮影:マルティン・オッテルベック 出演:アンドレア・ベルンツェン/アレクサンデル・ホルメン/ブレーデ・フリスタット/エリー・リアンノン・ミューラー・オズボーン/ソルヴァイク・コルーエン・ビルケランド

※第68回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞スペシャルメンション受賞

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