荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
木村ひさし監督 「屍人荘の殺人 (2019)」
レンタルDVDで映画「屍人荘の殺人」を観る。

神紅大学のミステリー愛好会のメンバーは自称ホームズの会長・明智と、ミステリー小説オタクだけど推理が当たったことがない万年助手・葉村の2人だけ。
2人はある日、同じ大学に通う美少女探偵・剣崎比留子から、事件の臭いがする興味深い話を聞かされる。
それは、昨年参加した女子部員の一人が行方不明になったというロックフェス研究会の合宿。
こうして3人は合宿が行われる山奥のペンション“紫湛荘”へとやって来る。
ところが合宿初日、いきなり葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、籠城を余儀なくされてしまうのだったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)


神紅大学のミステリー愛好会のメンバーは自称ホームズの会長・明智と、ミステリー小説オタクだけど推理が当たったことがない万年助手・葉村の2人だけ。
2人はある日、同じ大学に通う美少女探偵・剣崎比留子から、事件の臭いがする興味深い話を聞かされる。
それは、昨年参加した女子部員の一人が行方不明になったというロックフェス研究会の合宿。
こうして3人は合宿が行われる山奥のペンション“紫湛荘”へとやって来る。
ところが合宿初日、いきなり葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、籠城を余儀なくされてしまうのだったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)
原作は未読・・・作者の方も存じませんでした。
ですが、予告を観て、主演の神木隆之介氏と浜辺美波さんの絡みが面白そうだったのでレンタルしました。
私の好きな本格推理で、しかもそこにコメディ要素も入っているようです。
期待して鑑賞。
う~ん、そうなるとは思わなんだ。
【ネタばれ注意】
吹雪の山荘、陸の孤島などに代表されるクローズド・サークル=“何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件”の推理小説で、私の大好物です。
ですが、主人公たちの山荘が孤立してしまう理由が・・・
まさかゾンビとは(笑)
意外でした。
そのため次に山荘内で密室殺人事件が起きるのですが
「そんな事より外のゾンビの方が大事件じゃん!」
と思ってしまった自分がいます。
集団感染でゾンビになったのは一体誰の仕業か?
そこが気になってしまいます。
おまけに、そのゾンビたちから逃れるために主人公と登場人物(容疑者)の何人かはゾンビの目を刺したり頭を殴ったりして殺しています(脳みそ壊すと死ぬんですわ)。
今更、人間・・・しかもクズを殺したからって、どうでもいいじゃん。
それより外のゾンビをどうにかしようや・・・・って思ってしまいます。
おまけにこちらが勝手に期待した
2人の探偵・浜辺美波さん演じる比留子と中村倫也氏演じる明智の推理合戦!!
ってのもありません。
何故なら密室殺人が起きる前に1人が早々にゾンビになりますので。
なので、いまいち推理するのもトリック見破るのも頭に入って来ませんでしたし、謎解きも「あぁ、そうなの」って感じでしたね。
重ねて最初から「たぶん犯人はあいつだろう」と言う推測も当たってしまいました・・・と言うよりこの薄い人間関係の中で動機があるとしたらソレしかないでしょう・・・塚地武雅さんとふせえりさんは必要だった?
何かちょっと感じたのは「原作を大幅に端折ってないか?」って事です。
あまりにも説明が薄くて唐突に感じる場面もちらほらと。
また、個人的にはどこかで読んだり見たりした台詞や場面もあってような・・・・
う~ん。
結局楽しめたのは予告編通り
神木隆之介氏と浜辺美波さんの絡み
だけかな。
最後の比留子の台詞
「あげない。彼はわたしのワトソンだ」
って言った理由が何かエピローグに繋がっている気がしてエンドロールを最後まで観たけど
それも無しかい!
ゾンビから始まってことごとく私の期待を裏切った映画。
けど、一概に面白くなかったと言えないのは、最初からそのような“おバカミステリ”として観ていたら結構楽しめたのかな~とも思います。
これから観る方はご注意を。

◆「屍人荘の殺人」 2019年/日本 【120分】
監督:木村ひさし 原作:今村昌弘 脚本:蒔田光治 撮影:葛西誉仁 音楽:Tangerine House 主題歌:Perfume
出演:神木隆之介/浜辺美波/中村倫也/葉山奨之/矢本悠馬/佐久間由衣/山田杏奈/大関れいか/福本莉子/塚地武雅/ふせえり/池田鉄洋/古川雄輝/柄本時生
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ですが、予告を観て、主演の神木隆之介氏と浜辺美波さんの絡みが面白そうだったのでレンタルしました。
私の好きな本格推理で、しかもそこにコメディ要素も入っているようです。
期待して鑑賞。
う~ん、そうなるとは思わなんだ。
【ネタばれ注意】
吹雪の山荘、陸の孤島などに代表されるクローズド・サークル=“何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件”の推理小説で、私の大好物です。
ですが、主人公たちの山荘が孤立してしまう理由が・・・
まさかゾンビとは(笑)
意外でした。
そのため次に山荘内で密室殺人事件が起きるのですが
「そんな事より外のゾンビの方が大事件じゃん!」
と思ってしまった自分がいます。
集団感染でゾンビになったのは一体誰の仕業か?
そこが気になってしまいます。
おまけに、そのゾンビたちから逃れるために主人公と登場人物(容疑者)の何人かはゾンビの目を刺したり頭を殴ったりして殺しています(脳みそ壊すと死ぬんですわ)。
今更、人間・・・しかもクズを殺したからって、どうでもいいじゃん。
それより外のゾンビをどうにかしようや・・・・って思ってしまいます。
おまけにこちらが勝手に期待した
2人の探偵・浜辺美波さん演じる比留子と中村倫也氏演じる明智の推理合戦!!
ってのもありません。
何故なら密室殺人が起きる前に1人が早々にゾンビになりますので。
なので、いまいち推理するのもトリック見破るのも頭に入って来ませんでしたし、謎解きも「あぁ、そうなの」って感じでしたね。
重ねて最初から「たぶん犯人はあいつだろう」と言う推測も当たってしまいました・・・と言うよりこの薄い人間関係の中で動機があるとしたらソレしかないでしょう・・・塚地武雅さんとふせえりさんは必要だった?
何かちょっと感じたのは「原作を大幅に端折ってないか?」って事です。
あまりにも説明が薄くて唐突に感じる場面もちらほらと。
また、個人的にはどこかで読んだり見たりした台詞や場面もあってような・・・・
う~ん。
結局楽しめたのは予告編通り
神木隆之介氏と浜辺美波さんの絡み
だけかな。
最後の比留子の台詞
「あげない。彼はわたしのワトソンだ」
って言った理由が何かエピローグに繋がっている気がしてエンドロールを最後まで観たけど
それも無しかい!
ゾンビから始まってことごとく私の期待を裏切った映画。
けど、一概に面白くなかったと言えないのは、最初からそのような“おバカミステリ”として観ていたら結構楽しめたのかな~とも思います。
これから観る方はご注意を。

◆「屍人荘の殺人」 2019年/日本 【120分】
監督:木村ひさし 原作:今村昌弘 脚本:蒔田光治 撮影:葛西誉仁 音楽:Tangerine House 主題歌:Perfume
出演:神木隆之介/浜辺美波/中村倫也/葉山奨之/矢本悠馬/佐久間由衣/山田杏奈/大関れいか/福本莉子/塚地武雅/ふせえり/池田鉄洋/古川雄輝/柄本時生
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