荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
白石和彌監督 「止められるか、俺たちを (2018)」
レンタルDVDで映画「止められるか、俺たちを」を観る。

1969年、春。
21歳の吉積めぐみは、ピンク映画の旗手・若松孝二率いる“若松プロダクション”の扉をたたく。
助監督となり、男でも逃げ出すピンク映画の過酷な現場に圧倒されながらも、若松監督の存在感と、いくつもの才能が集う若松プロの熱気に魅了されていく。
しかし、自分でも映画を撮りたいと思いながらも、何を表現したいのかが分からず焦りと不安が募っていく。
そんな中、若松監督は過激な政治闘争へとその軸足を移していくのだったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)


1969年、春。
21歳の吉積めぐみは、ピンク映画の旗手・若松孝二率いる“若松プロダクション”の扉をたたく。
助監督となり、男でも逃げ出すピンク映画の過酷な現場に圧倒されながらも、若松監督の存在感と、いくつもの才能が集う若松プロの熱気に魅了されていく。
しかし、自分でも映画を撮りたいと思いながらも、何を表現したいのかが分からず焦りと不安が募っていく。
そんな中、若松監督は過激な政治闘争へとその軸足を移していくのだったが…。
★★★★★★・・・・(6/10)
実際に助監督として若松プロダクションに飛び込んだ吉積めぐみの目を通して、映画で世界を変えようと集まった若者たちの狂騒と葛藤の日々をエネルギッシュに描き出した作品。
・・・てのは知っていましたが、若松監督も若松プロダクションもよくは知りませんし、吉積めぐみさんも(当たり前ですが)知りませんし、彼女が亡くなっていることも知りませんでした。
良く知らないながらも“伝説の映画監督”とその仲間たちの映画を取り巻く“あの時代”の青春群像ってのが興味あってレンタルしました・・・主演が門脇麦さんだったのと白石監督の作品だったのも理由ですが。
特に“あの時代”に多少なりともあこがれを持っている私としては、時代背景や登場人物などとても興味深く鑑賞できたのですが、前半数十分でカミさんはリタイア・・・まぁ、そうでしょうね(笑)。

とにかく、登場人物たちがエネルギッシュです。
あふれだす感情を、映画に、議論に、酒にぶつけ、それでもなおぶつけ場所を探す登場人物たちの若さに圧倒されます。
時代・・・と言うのもありますが、「何かを変えてやる」と信じ、信念を貫き通そうとする若者の姿に素直に感動できます。
ただ、それでも変わらない物があり、信念は別なものにスライドされ、自分自身で悩む姿もまた、素直に納得できます。
そして、情熱はありながらも「自分で撮りたいものがない」と苦悩する主人公の姿もまた然り。
いい悪いは抜きにして、作る側が情熱を込めるとともに覚悟と責任をもって作品を世に送り出せた時代。
あこがれます。
とても面白かったです。
とは言え、これが一般的に受け入れられる映画か?と言うとそうでもないでしょう。
若松監督と若松プロダクションを知ればもっと面白いでしょうし、私も登場人物の半分は誰なのか分からなかったですが、それが誰か分かっていればもっと意味の分かる内容でしょうし。
ただの青春群像劇として観るには登場人物たちが多すぎるし、事前の予習が必要だったかな・・・と反省しています。

◆「止められるか、俺たちを」 2018年/日本 【119分】
監督:白石和彌 脚本:井上淳一 撮影:辻智彦 音楽:曽我部恵一 出演:門脇麦/井浦新/山本浩司/岡部尚/藤原季節/吉澤健/高岡蒼佑/高良健吾/寺島しのぶ/奥田瑛二
2018年第31回日刊スポーツ映画大賞 監督賞(『孤狼の血』『サニー/32』『止められるか、俺たちを』)
2018年第61回ブルーリボン賞 監督賞(『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『サニー/32』)
※白石監督作品常連俳優/赤塚不二夫さんの役を音尾琢真氏が演じていたようですが画像は見つけられず。
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・・・てのは知っていましたが、若松監督も若松プロダクションもよくは知りませんし、吉積めぐみさんも(当たり前ですが)知りませんし、彼女が亡くなっていることも知りませんでした。
良く知らないながらも“伝説の映画監督”とその仲間たちの映画を取り巻く“あの時代”の青春群像ってのが興味あってレンタルしました・・・主演が門脇麦さんだったのと白石監督の作品だったのも理由ですが。
特に“あの時代”に多少なりともあこがれを持っている私としては、時代背景や登場人物などとても興味深く鑑賞できたのですが、前半数十分でカミさんはリタイア・・・まぁ、そうでしょうね(笑)。

とにかく、登場人物たちがエネルギッシュです。
あふれだす感情を、映画に、議論に、酒にぶつけ、それでもなおぶつけ場所を探す登場人物たちの若さに圧倒されます。
時代・・・と言うのもありますが、「何かを変えてやる」と信じ、信念を貫き通そうとする若者の姿に素直に感動できます。
ただ、それでも変わらない物があり、信念は別なものにスライドされ、自分自身で悩む姿もまた、素直に納得できます。
そして、情熱はありながらも「自分で撮りたいものがない」と苦悩する主人公の姿もまた然り。
いい悪いは抜きにして、作る側が情熱を込めるとともに覚悟と責任をもって作品を世に送り出せた時代。
あこがれます。
とても面白かったです。
とは言え、これが一般的に受け入れられる映画か?と言うとそうでもないでしょう。
若松監督と若松プロダクションを知ればもっと面白いでしょうし、私も登場人物の半分は誰なのか分からなかったですが、それが誰か分かっていればもっと意味の分かる内容でしょうし。
ただの青春群像劇として観るには登場人物たちが多すぎるし、事前の予習が必要だったかな・・・と反省しています。

◆「止められるか、俺たちを」 2018年/日本 【119分】
監督:白石和彌 脚本:井上淳一 撮影:辻智彦 音楽:曽我部恵一 出演:門脇麦/井浦新/山本浩司/岡部尚/藤原季節/吉澤健/高岡蒼佑/高良健吾/寺島しのぶ/奥田瑛二
2018年第31回日刊スポーツ映画大賞 監督賞(『孤狼の血』『サニー/32』『止められるか、俺たちを』)
2018年第61回ブルーリボン賞 監督賞(『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『サニー/32』)
※白石監督作品常連俳優/赤塚不二夫さんの役を音尾琢真氏が演じていたようですが画像は見つけられず。
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