荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
竹吉優輔著 「襲名犯」
竹吉優輔著「襲名犯」(講談社文庫/2013年8月第1刷)を読む。

十四年前、関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。
ルイス・キャロルの詩を下敷きにしたかのような犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人は、六人を殺害した後、逮捕される。
容姿端麗、取り調べにも多くを語らず、男を英雄視する熱狂的な信奉者も生まれるが、ついに死刑が執行された。
そしていま、第二の事件が始まる。
小指を切り取られた女性の惨殺体。
「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。
十四年前の最後の被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる……。
惨劇はなぜ繰り返されるのか?
現在と過去を結ぶ事件の真相とは?
第59回江戸川乱歩賞受賞作!
【解説:ときわ書房本店 宇田川拓也】
★★★★★★・・・・(6/10)

十四年前、関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。
ルイス・キャロルの詩を下敷きにしたかのような犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人は、六人を殺害した後、逮捕される。
容姿端麗、取り調べにも多くを語らず、男を英雄視する熱狂的な信奉者も生まれるが、ついに死刑が執行された。
そしていま、第二の事件が始まる。
小指を切り取られた女性の惨殺体。
「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。
十四年前の最後の被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる……。
惨劇はなぜ繰り返されるのか?
現在と過去を結ぶ事件の真相とは?
第59回江戸川乱歩賞受賞作!
【解説:ときわ書房本店 宇田川拓也】
★★★★★★・・・・(6/10)
著者の作品を読むのは初めてです。
2013年の江戸川乱歩賞受賞作だそうです。
個人的には「江戸川乱歩賞」ってあまり相性は良くないのですが、2014年の「闇に香る嘘」や2005年の「天使のナイフ」は面白かったので、たまにチェックはしています。
本作は世間を恐怖に陥れた連続殺人犯の死刑後、模倣犯ともいうべき殺人事件が再び起こるお話。
出だしは連続殺人犯の過去の犯行や、主人公と殺人犯の関係、主人公と母親の関係などけっこうゴチャゴチャしているので前半は読みづらい感はありました。
何より、そこら辺に伏線が仕掛けられているかと疑りながら読んでいたので、なお進みが遅かったかな・・・その後、伏線は無く、素直に読めばよかったと気が付きましたが。
リアルで詳細な部分といかにも作り物っぽい部分が交じり合っていて、どこかしっくりとこない世界観でした。
また、全体的に物語の進みがゆっくり目に思え、ラストは駆け足だった気がします。
結局、読み終わってみればかなり王道のミステリ作品。
ラストのどんでん返しも、真犯人も、スレたミステリファンには想定内でした。
・・・・と、なんだかんだと文句を言いましたが
なかなか面白かったです。
どこがどうとは言えないのですが全体的に及第点で、どこかがハジければもっと面白くなりそうな感じがしました。
このカリスマ殺人犯をもっと掘り下げたら面白そうなドラマや映画になりそう。
読了感も爽やかですし。
著者も本作がデビュー作らしいので、機会があれば別の作品も読んでみたいと思います。
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2013年の江戸川乱歩賞受賞作だそうです。
個人的には「江戸川乱歩賞」ってあまり相性は良くないのですが、2014年の「闇に香る嘘」や2005年の「天使のナイフ」は面白かったので、たまにチェックはしています。
本作は世間を恐怖に陥れた連続殺人犯の死刑後、模倣犯ともいうべき殺人事件が再び起こるお話。
出だしは連続殺人犯の過去の犯行や、主人公と殺人犯の関係、主人公と母親の関係などけっこうゴチャゴチャしているので前半は読みづらい感はありました。
何より、そこら辺に伏線が仕掛けられているかと疑りながら読んでいたので、なお進みが遅かったかな・・・その後、伏線は無く、素直に読めばよかったと気が付きましたが。
リアルで詳細な部分といかにも作り物っぽい部分が交じり合っていて、どこかしっくりとこない世界観でした。
また、全体的に物語の進みがゆっくり目に思え、ラストは駆け足だった気がします。
結局、読み終わってみればかなり王道のミステリ作品。
ラストのどんでん返しも、真犯人も、スレたミステリファンには想定内でした。
・・・・と、なんだかんだと文句を言いましたが
なかなか面白かったです。
どこがどうとは言えないのですが全体的に及第点で、どこかがハジければもっと面白くなりそうな感じがしました。
このカリスマ殺人犯をもっと掘り下げたら面白そうなドラマや映画になりそう。
読了感も爽やかですし。
著者も本作がデビュー作らしいので、機会があれば別の作品も読んでみたいと思います。
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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌
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