荒雑録永井聡監督　「恋は雨上がりのように（2018）」

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» 2023 . 07

永井聡監督　「恋は雨上がりのように（2018）」

レンタルDVDで映画「恋は雨上がりのように」を観る。

陸上部のエースとして活躍していた高校２年生の橘あきらは、アキレス腱をケガしたことで競技を続けることができなくなる。

失意の中偶然入ったファミレスで、優しく声をかけてくれた中年の店長・近藤正己に電撃的に恋心が芽生えてしまうあきら。

さっそくそのファミレスでバイトを始めるも、遥かに年上でバツイチ子持ちの近藤には、彼女の真っ直ぐな視線も嫌悪の眼差しと誤解されてしまう。

いよいよ気持ちを抑えられなくなったあきらは、ついに近藤に告白するのだったが…。

★★★★★★★・・・（7/10）

レンタル屋で

「元気のないオッサンが観て、元気になれる映画」

を探してたどり着いた本作。

（別に女子高生と付き合いたいと思っているわけではございませんので・・・念のため）

原作は漫画だそうですが「ビッグコミックスピリッツ」に掲載だったらしいので、どうやら少女漫画ではなく・・・やっぱり若いオッサンが読む作品でしょうか。

そのせいかな。

中年のおっさんの夢と希望が詰まった美しくハートフルな物語。

ストーリーは最近の作品ながら結構ベッタベタで先の展開も見え見え。

何から何まで想定内のお話しなのに

とても面白かったです。

目標を失って漂う眉目秀麗な少女を演じた小松菜奈さんの清々しくも圧倒的な存在感。

それを受ける、自信がなくとも優しい店長を演じる洋ちゃん。

いや～、ほっこりしました。

いいですね、これでオッサン店長が福山雅治だったら、こんなに気持ちのいいお話じゃなかったでしょう(笑)。

原作は読んでいませんが、この物語はこれくらいの長さが丁度いいし、これ以上掘り下げない方が心地いい映画に思えました。

親友シゲちゃんとのシーンは別に笑う場面じゃないのですが、なんか笑ってしまいましたね。

おまけに店長の子供が天然パーマなのも・・・あれも制作者側が狙っていましたね。

要注意は

「店長は、すごいです！」

の一言でオッサンは小松菜奈に確実に殺されます。

・・・彼女が好みじゃなくとも。

◆「恋は雨上がりのように」 2018年／日本　【112分】
監督：永井聡　原作：眉月じゅん　脚本：坂口理子　撮影：市橋織江　音楽：伊藤ゴロー
出演：小松菜奈／大泉洋／清野菜名／磯村勇斗／葉山奨之／松本穂香／山本舞香／篠原篤／懸田怜央

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