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フリーマントル 著 「狙撃」

ブライアン・フリーマントル著 稲葉明雄訳 「狙撃」(新潮文庫/1993年刊)を読む。

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待たれていた男―、チャーリー・マフィンがいよいよ帰ってきた。

MI6の上級職員として復帰した彼だが、待っていたのは経費にうるさい次長と無能な新人。

憂鬱な日々を送っていたが、ある亡命ロシヤ人の情報から要人暗殺計画の存在を嗅ぎつける。

暗殺者も標的も、日時も場所も判然としないその計画とは?

チャーリーは独自の推理でテロリストを追う。

解説:稲葉明雄


★★★★★★★・・・(7/10)

本作は「消されかけた男」「再び消されかけて男」「呼びだされた男」「罠にかけられた男」「追いつめられた男」「亡命者はモスクワをめざす」「暗殺者を愛した女」に続くチャーリー・マフィンシリーズの8作目で英国情報部復帰の第2弾。

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上級職員となっても相変わらず私生活はだらしないチャーリーは経理に睨まれ同僚の若造にはナメられています。

優秀なスパイ=騙すプロなのに、そこの所を巧くやらない主人公に、古い人間である彼の蕪雑で頑固な一面が伺え、同じオッサンとしては「それぐらいカッコつけろよ」と思う反面、その開き直りが羨ましくもあります。

今度の任務は“あるかもしれないテロ”を阻止し、それに関わる“いるかもしれない殺し屋”を探し出す事。

世界会議に向け、スイス防諜部、イスラエル「モサド」、CIA情報部と協力しますが・・・やっぱり嫌われ者のチャーリーはここでも信じてもらえず、のけ者に。

タイムリミットの緊張感と、そんな中で見せるチャーリーのプロとしての一挙手一投足が見ものです(相変わらず酒は飲んでいますが)。

最後はみんなに倍返し!

そしてアメリカに施し!


とても面白かったです!!

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■M21 Sniper Weapon System

出だしはパターンの8作目なので「最後まで読み切れるか?」と心配になるのですが、やっぱり最後はそんな事を忘れて楽しめます。

本作ではKGBが不穏な空気を纏わせて終わるのですが・・・・それに続く次回作が未訳なのはなぜ!!

ちゃんとその後の「報復」にお話は続くのかしらん?

不安をかかえつつ・・・しばらくしたら買ってある「報復(上・下)」を読もうと思います。

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◆Brian Freemantle 「The Run Around」(1988/GBR)

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