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フリーマントル 著 「報復(上)」

ブライアン・フリーマントル著 戸田裕之訳 「報復(上)」(新潮文庫/1998年刊)を読む。

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冷戦が終わって、上司も変わった。

チャーリーは新人ガウアーの教育係を押しつけられ、憮然とする。

一方、新生ロシアで対外情報部門のトップに昇りつめたナターリヤは、幼い娘を育てながら組織内の暗闘に耐え、チャーリーの行方を追っていた。

そして北京ではロンドンに情報を送っていたイエズス会士が公安当局にマークされ、彼を出国させることがガウアーの初仕事に。


★★★★★★・・・・(6/10)

本作は「消されかけた男」「再び消されかけて男」「呼びだされた男」「罠にかけられた男」「追いつめられた男」「亡命者はモスクワをめざす」「暗殺者を愛した女」「狙撃」に続くチャーリー・マフィンシリーズの9作目・・・本当は10作目なのですが9作目が未訳なもので、新潮文庫では9作目です。

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「狙撃」のあとがきを読むと未訳の9作目は

次作「Comrade Charlie (同志チャーリー)」は、やはりペレストロイカ以前の作品で、 米国のSDI構想をソ連が盗もうとする設定だが、死んだと思われていたチャーリーの母親 が、じつは痴呆老人としてホームで暮していて、そこへチャーリーを陥れようとする英国情報部の魔手がのびてきたり、「亡命者はモスクワをめざす」でチャーリーと情を通じたKG B捜査官のナターリヤが英国を訪問するなど、私小説、的部分がたっぷり描かれていて、 現実の政治情勢とかかわりなく楽しんで読める作品となっている。

と訳者の稲葉明雄氏は書いていましたので、少なくとも稲葉氏の手元には原稿があったのでしょう。

1999年に稲葉氏が亡くなったのと、この未訳は関係があるのでしょうか?

本書を読む限り、やはり前作にはシリーズとして “重要な出来事” が書かれているようです。

読んでいれば自ずと想像がつくのですが、やっぱりシリーズを楽しむにはちゃんと読んでみたいものです。

2014年日本刊の「魂をなくした男」で本シリーズもラストとの噂があります。

著者も80歳を越え、これ以上続編を求めるのも酷なお話でしょう。

だとしたら、なおさらこの未訳を読める事をいちファンとして望みます。

できたら私が本シリーズを読み終わるまでに・・・

で、

本作より訳者も変わり、物語の時代も変わり、以降は本自体も上下巻になりました。

シリーズとしてもターニングポイントの作品なのかもしれません。

コチラの上巻ではまた大きな事件は起きず、登場人物の一人一人がそれぞれ思惑を巡らせ、水面下を動いています。

これからチャーリーがどう動きだすか。

楽しみに下巻へ読み進めたいと思います。

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