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ウィリアム・カッツ著 「コパーヘッド」

ウィリアム・カッツ著 立花弘訳 「コパーヘッド」(創元推理文庫/1985年刊)を読む。

kopa-hetto0011.jpg

大西洋上を西へ向かう一機の旅客機。

それは 英国航空の定期便に巧妙に偽装したソ連軍機だった。

その任務は、アメリカが開発中の超 高性能兵器の完成を阻止すること、本物の英国機は洋上で撃墜されたが、異変を知らせることが出来るのは奇蹟的に助かった一人の乗客だけだった。

彼が大西洋を漂流するあいだ、ソ連機は刻一刻、目的地に近付いて行った。


★★★★★・・・・・(5/10)

著者の作品は「恐怖の呼び声」「恐怖の幻影」「恐怖の誕生パーテイ」「マンハッタン連続殺人」「殺人者は眠らない」「フェイスメーカー」「偽装の愛」など、一時期に凝って読み続けた事がありました。

その中で唯一、買っていながら読んでいなかったのが本作です。

理由は・・・他の作品はすべてB級テイストのサイコサスペンスだったのに、そのノリで買った本作が軍事アクションだったため・・・でしょう。

30年経っての再チャレンジです。

読みやすい文章のはずなのですが・・・・全然頁が進みません。

登場人物の背景や心理、アメリカ軍内部の描写などを積み重ね、物語のリアル感を盛り上げようとしているのでしょうが、そこがどうも鬱陶しかった。

もっと早い展開に緊迫感、手に汗握るスリルを期待したのですが、「それほどでもなかった・・・」と言うのが正直な感想でしょうか。

確かにラストに近くなるにしたがって盛り上がる部分は多々ありますし、悲惨な結末も私好みなんですけどね。

何でしょう・・・当時観てとても面白かった映画を今観たら大したことなかった・・・って感覚に似ています(本作は初めて読んだんですが)。

時代が違うのは当たり前なのですが、「当時読んでいたら面白かったのかな」と思わせる作品でした。

もしかしたら昔読んで面白かった著者の作品群も今読んだらそうなのかもしれません。

読む側としても目が肥えてきていますし、若い時と同じ感情では読んでいませんし。

それと

本作はソ連がイギリスの旅客機に成りすましてアメリカに爆弾を落とそうとするお話ですが、ソ連ではなくテロリストに、なりすましではなくハイジャックで起こった現実のあの事件を目の当たりにしている現代の人間にしては、物語のリアル感や緊迫感が薄れてしまうのは仕方がない事なのかもしれません。

William Katz Copperhead 1982
◆William Katz 「Copperhead」 (1982/USA)

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ジャンル : 小説・文学

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