荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
柴田哲孝著 「漂流者たち」
柴田哲孝著「漂流者たち 私立探偵 神山健介」(2015年12月第1刷)を読む。

二〇一一年三月一一日、東日本大震災が発生。
巨大津波の混乱の中、福島県いわき市でも無数の車が流された。
その中に東京で同僚の議員秘書を殺害し、大金を奪い逃亡した男の車もあった。
男の捜索を依頼された探偵神山健介は、足取りを追い被災地を北上する。
過酷な状況下で、やがて炙り出される権力の影。
男は何を目指して漂流するのか。
辿り着いた地で知る、衝撃の真実。
解説 野崎六助
★★★★★★・・・・(6/10)

二〇一一年三月一一日、東日本大震災が発生。
巨大津波の混乱の中、福島県いわき市でも無数の車が流された。
その中に東京で同僚の議員秘書を殺害し、大金を奪い逃亡した男の車もあった。
男の捜索を依頼された探偵神山健介は、足取りを追い被災地を北上する。
過酷な状況下で、やがて炙り出される権力の影。
男は何を目指して漂流するのか。
辿り着いた地で知る、衝撃の真実。
解説 野崎六助
★★★★★★・・・・(6/10)
出だしは・・・やはりいつもとは違う暗い展開です。
それもそのはず、福島県白河市に住む主人公もあの震災の被害にあいます。
そしてそんな中、人探しの依頼を受け、震災直後の東北を北上します。
ここら辺は・・もしかしたら著者のノンフィクション作家としての血が騒いだのかな・・・フィクションでは無く、街々の風景の記録や原発に対する社会派のお話にも思えます。
たぶん、本作からそこをハブいたら、薄~いありきたりのハードボイルドになってしまうでしょう。
基本的には大それたトリックも驚くようなどんでん返しもない物語なもので。
とは言え、それでもさほど違和感なく一気に読み終えてしまったのは、くやしいかな著者の巧さ。
なんか・・・シリーズを重ねるごとに段々と読みやすくなり、レギュラーの登場人物たちに感情移入している私がいます。
本作が刊行されたのは2013年なので、そろそろ本シリーズの新作を望むのですが・・・・
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それもそのはず、福島県白河市に住む主人公もあの震災の被害にあいます。
そしてそんな中、人探しの依頼を受け、震災直後の東北を北上します。
ここら辺は・・もしかしたら著者のノンフィクション作家としての血が騒いだのかな・・・フィクションでは無く、街々の風景の記録や原発に対する社会派のお話にも思えます。
たぶん、本作からそこをハブいたら、薄~いありきたりのハードボイルドになってしまうでしょう。
基本的には大それたトリックも驚くようなどんでん返しもない物語なもので。
とは言え、それでもさほど違和感なく一気に読み終えてしまったのは、くやしいかな著者の巧さ。
なんか・・・シリーズを重ねるごとに段々と読みやすくなり、レギュラーの登場人物たちに感情移入している私がいます。
本作が刊行されたのは2013年なので、そろそろ本シリーズの新作を望むのですが・・・・
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