荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
北村薫著 「中野のお父さん」
北村薫著「中野のお父さん」(文春文庫/2018年9月第2刷)

若き体育会系文芸編集者の美希。
ある日、新人賞の候補者に電話をかけたが、その人は応募していないという。
何が起きたか見当もつかない美希が、高校教師の父親にこの謎を話すと…(「夢の風車」)。
仕事に燃える娘と、抜群の知的推理力を誇る父が、出版界で起きる「日常の謎」に挑む新感覚名探偵シリーズ。
夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術/解説 佐藤夕子
★★★★★★★・・・(7/10)

若き体育会系文芸編集者の美希。
ある日、新人賞の候補者に電話をかけたが、その人は応募していないという。
何が起きたか見当もつかない美希が、高校教師の父親にこの謎を話すと…(「夢の風車」)。
仕事に燃える娘と、抜群の知的推理力を誇る父が、出版界で起きる「日常の謎」に挑む新感覚名探偵シリーズ。
夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術/解説 佐藤夕子
★★★★★★★・・・(7/10)
出だしの「夢の風車」はなんとなく著者の覆面作家時代を彷彿させるお話で、そのため「著者もアイデアが尽きてきたか?」なんて考えてしまいましたが・・・・
そんな事はなかったですね、安心しました。
煽り文に“新感覚名探偵シリーズ”とありますが、「円紫さんシリーズ」「ベッキーさんシリーズ」に通ずる、いつものごとく、優しい視点で語られる主人公の人間関係と日常、そして謎解きの名推理。
著者らしいお話ですが、その根底は古くから続く王道のミステリー。
安楽椅子探偵のお父さんはどこか著者と重なるキャラクターです。

とても面白かったです。
あえて難を言えば、ノリが軽い分すらすらと読めるのですが、やっぱりどこか過去の作品を思い出してしまう部分もチラホラと。
そのためどこか物足りなさを感じてしまう所でしょうか?
とは言え、各話それぞれ静かな余韻を残す終わりになっているのですが。
続巻があるらしいのでソチラも読んでみたいと思うのと、しばらく読んでいなかった著者の他の作品も読みたいと思わせてくれる作品でした。
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そんな事はなかったですね、安心しました。
煽り文に“新感覚名探偵シリーズ”とありますが、「円紫さんシリーズ」「ベッキーさんシリーズ」に通ずる、いつものごとく、優しい視点で語られる主人公の人間関係と日常、そして謎解きの名推理。
著者らしいお話ですが、その根底は古くから続く王道のミステリー。
安楽椅子探偵のお父さんはどこか著者と重なるキャラクターです。

とても面白かったです。
あえて難を言えば、ノリが軽い分すらすらと読めるのですが、やっぱりどこか過去の作品を思い出してしまう部分もチラホラと。
そのためどこか物足りなさを感じてしまう所でしょうか?
とは言え、各話それぞれ静かな余韻を残す終わりになっているのですが。
続巻があるらしいのでソチラも読んでみたいと思うのと、しばらく読んでいなかった著者の他の作品も読みたいと思わせてくれる作品でした。
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