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若松節朗監督 「空母いぶき(2019)」

BSで映画「空母いぶき」を観る。

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20XX年、12月23日未明。

沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、日本の領土が他国に占領される事態に。

海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じる。

その旗艦は、自衛隊初の空母という存在から、“専守防衛”を巡って国論を二分する議論の的となっていた“いぶき”だった。

航空自衛隊出身の艦長・秋津竜太一佐と、海上自衛隊生え抜きの副艦長・新波歳也二佐は、やがて想定を超えた戦闘状態に直面し、国の命運がかかったぎりぎりの判断を迫られていくのだったが…。


★★★★★★★・・・(7/10)

原作は未読です。

ですが、かつて読んだ「沈黙の艦隊」を彷彿させる、緊張感あふれたポリティカル・フィクションでした。

たぶん原作漫画のファンからは多々批判を受ける作品なのでしょうが、単純に憲法9条と自衛隊の存在や、専守防衛のあり方など、娯楽映画が避けがちな難しい題材を正面から扱った日本映画としては・・・2001年の「宣戦布告」以来かな・・・よく作ったなと感心しました。

さすがに、漫画では「中国」を「東亜連邦」にしているようですが(「宣戦布告」でもあの国は北東人民共和国になってた)。

護衛艦や潜水艦、戦闘機の描写も(私は詳しくないので)たとえハリウッドに見劣りしようが、それなりに迫力のある画面になっていたのではないでしょうか?

kuuboibuki007.jpg

基本は娯楽。

それに何を追加して観客に何を訴えるのか。

そういう意味では、私的にはとても面白かったです。

おまけに酒飲んで観ていたせいか、最後はちょっと泣いてしまいました。

観る人によって、観るところによって、評価が変わる作品だと思います。

先日観た「コロナを予言した」と言われる映画「コンテイジョン」も公開当時は「リアル感がないし、現実にはありえない」って言われたんでしょうね。

たしかにリアルではないにしろ

本作がレンタルDVDで「今だから観るべき映画」のコーナーに展示されない事を祈ります。

kuubboibuki008.jpg

◆「空母いぶき」 2019年/日本 【134分】
監督:若松節朗 監修:かわぐちかいじ 原作:かわぐちかいじ 脚本:伊藤和典/長谷川康夫 撮影監督:柴主高秀 音楽:岩代太郎 出演:出演西島秀俊/佐々木蔵之介/本田翼/小倉久寛/高嶋政宏/玉木宏/戸次重幸/市原隼人/堂珍嘉邦/片桐仁/中井貴一/村上淳/吉田栄作/佐々木勝彦/中村育二/益岡徹/斉藤由貴/藤竜也/佐藤浩市

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