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山田風太郎著 「幕末妖人伝: 時代短篇選集1」

山田風太郎著 「幕末妖人伝: 時代短篇選集1」 (小学館文庫/2013年刊) を読む。

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幕末から明治を舞台にした山田風太郎の名短篇を集成する作品集。

無念流の免許皆伝の腕を持ち、佐久間象山の下では勝麟太郎と並ぶ俊才と目されていた立花久米蔵。

蘭方の医師でもあり、妻はオランダ人と遊女との間に生まれた絶世の美女だった。

そんな彼が、黒船渡来で攘夷を唱える声に異論を述べたことから悲劇が始まり「ヤマトフの逃亡」。

牢屋敷から、火事のため囚人切り放しで自由の身となった、高野長英の最期までを描く「伝馬町から今晩は」。

ほかに、芹沢鴨、河上彦斎、鳥居燿蔵など、主人公たちの切々たる心情が胸を打つ全七篇。

【収録】

「からすがね検校」「ヤマトフの逃亡」「おれは不知火」「首の座」「東京南町奉行」「伝馬町から今晩は」「新撰組の道化師」

編者解説:日下三蔵


★★★★★★・・・・(6/10)

「からすがね検校」は柳生家と米山検校の因縁のお話。

米山検校ってお名前は知らなかったのですが、そこから後の男谷信友と勝海舟が繋がっているとは知らなんだ。

ラストの一言が著者らしです。

「ヤマトフの逃亡」は脱藩しロシアに渡った立花久米蔵(増田甲斎)のお話。

お話は面白いのですが、全然知らん人のお話なので嘘か本当か分かりません・・・最後にドストエフスキーが出てくる所は著者の創作でしょうね。

「おれは不知火」は佐久間象山の遺児・三浦啓之助と漫画「るろうに剣心」のモデルになったらしい河上彦斎とのお話。

象山自身は存じていましたが、その息子さんが新選組隊士だったのは知りませんでした。

「首の座」は江藤新平と澤宣嘉のお話。

う~ん、こちらも知らない人ばかりなので、あまりピンときませんでした。

「東京南町奉行」は明治を舞台とした元南町奉行・鳥居燿蔵のお話。

漫画「御用牙」が好きだった私にとっては主人公の最強の悪役であり、「風雲児たち」でも日本の官僚の悪い見本のように描かれていましたので、興味はすごくありました。

本作では悪役ではない、鳥居燿蔵の姿が鑑みる事ができました。

「新撰組の道化師」は尊王攘夷の天狗党だった芹沢鴨が何故にそれを取り締まる新選組となったのか?のお話。

「伝馬町から今晩は」では、不運の偉人と思っていた高野長英の姿を別の角度から語ったお話。

関係ありませんが、私的には高野長英は近藤正臣(新・必殺からくり人)のイメージです。

とても面白かったのですが、やはり私の勉強不足か知らない人物が多かったです。

途中でWikiで調べたりしたのですが・・・読むテンポが乱れ、そのため面白さ半減かな・・・知っていたら、もっと楽しめたはず。

「2」が古本屋にあったら読もうと思います。

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