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犬童一心監督 「引っ越し大名!(2019)」

レンタルDVDで映画「引っ越し大名!」を観る。

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江戸時代の姫路藩。

本の虫で書庫番を務める片桐春之介は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもって静かに本ばかり読んでいた。

ところが藩では姫路(兵庫)から日田(大分)への国替えという一大事が勃発。

国替えは藩士のみならずその家族も含めた藩全体が引っ越しをするという桁外れの費用と労力を要する難事業。

しかも藩の財政は逼迫しており、必要な予算をとても用意できない。

そんな国の存亡の危機に、なんと全体を取り仕切る引っ越し奉行の重責を春之介が務めることに。

すっかり途方に暮れながらも、幼なじみで武芸の達人・鷹村源右衛門と、今は亡き前任者の娘で国替えの手順に精通した於蘭の力を借りて、懸命にこの不可能とも思える一大プロジェクトに立ち向かっていく春之介だったが…。

★★★★★★・・・・(6/10)

出だしは「失敗したかな?」と思いました。

引きこもりの若者が、駄目だと分かっていながら厄介な仕事を押し付けられ、マニュアルが無いので何をやっていいのか分からないまま、責任を取らされそうになる・・・なんて、パワハラ、リストラ、倍返しのお話はかなり現代を意識したように思える反面、松平直矩なんて実在の人物を登場させながらも、主人公を含めてくる登場人物もかなりデフォルメされて漫画的で軽い!

何となくドラマと史実とコメディの融合にバランスの悪さを感じました。

最近、多いですよね、この手の軽い時代劇が。

と文句を言いつつも観ていましたが、中盤物語が加速してくると、これが一向に気にならなくなってきます。

登場人物の活躍に合わせ、物語も観ている側もノッて来るような感じでしょうか。

特に高橋一生さんのアクションシーンは笑いながら楽しむことができました。

面白かったです。

ただ、引っ越しが終わってめでたしめでたしではなく、その後の顛末を語るあたりはここまで引っ張ってきたコメディとはかけ離れた時代劇のヒューマンドラマ。

ここに来てまた違和感のぶり返し。

最後の最後でお涙頂戴ってのは都合が良すぎます。

一番は最後まで疑問だったのは「これって、どこまでが史実?どこまでがフィクション?」って事でした。

タイトルの“引っ越し大名”はどうやら及川光博氏演じる松平直矩につけられたあだ名のようですし、だったら主人公は実在したの?って事もふくめ、実話ならちゃんとした説明が欲しかったな。

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◆「引っ越し大名!」 2019年/日本 【120分】
監督:犬童一心 原作:土橋章宏 脚本:土橋章宏 撮影:江原祥二 主題歌:ユニコーン 出演:星野源/高橋一生/高畑充希/山内圭哉/正名僕蔵/ピエール瀧/飯尾和樹/和田聰宏/岡山天音/松岡広大/富田靖子/中村靖日/矢野聖人/鳥越壮真/斉藤暁/丘みどり 特別出演:向井理 友情出演:小澤征悦/濱田岳/西村まさ彦/松重豊/及川光博

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