荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
クエンティン・タランティーノ監督 「ヘイトフル・エイト (2015)」
レンタルDVDで映画「ヘイトフル・エイト」を観る。

南北戦争後のワイオミング。
雪の中を走る1台の駅馬車。
乗っているのは賞金稼ぎのジョン・ルースと手錠をはめられた賞金首の女デイジー・ドメルグ。
そこへ、馬が倒れて立ち往生していた元騎兵隊の賞金稼ぎマーキス・ウォーレンが、お尋ね者3人の死体と共に乗り込んでくる。
共にレッドロックを目指す一行は猛吹雪を避け、道中にあるミニーの紳士洋品店に立ち寄ることに。
そしてその途中でもう一人、レッドロックの新任保安官だというクリス・マニックスを拾う。
ようやく辿り着いたミニーの店にミニーの姿はなく、見知らぬメキシコ人のボブが店番をしていた。
そんな店には他に、絞首刑執行人のオズワルド・モブレー、カウボーイのジョー・ゲージ、南軍の元将軍サンディ・スミザーズという3人の先客がいた。
一見、まるで無関係な8人は、ひょんな成り行きから、この店で一晩を一緒に過ごすハメになるのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)


南北戦争後のワイオミング。
雪の中を走る1台の駅馬車。
乗っているのは賞金稼ぎのジョン・ルースと手錠をはめられた賞金首の女デイジー・ドメルグ。
そこへ、馬が倒れて立ち往生していた元騎兵隊の賞金稼ぎマーキス・ウォーレンが、お尋ね者3人の死体と共に乗り込んでくる。
共にレッドロックを目指す一行は猛吹雪を避け、道中にあるミニーの紳士洋品店に立ち寄ることに。
そしてその途中でもう一人、レッドロックの新任保安官だというクリス・マニックスを拾う。
ようやく辿り着いたミニーの店にミニーの姿はなく、見知らぬメキシコ人のボブが店番をしていた。
そんな店には他に、絞首刑執行人のオズワルド・モブレー、カウボーイのジョー・ゲージ、南軍の元将軍サンディ・スミザーズという3人の先客がいた。
一見、まるで無関係な8人は、ひょんな成り行きから、この店で一晩を一緒に過ごすハメになるのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
タランティーノ監督作品を観たくてレンタル。
気にはなっておりましたが、観ていなかった映画です。
本作は猛吹雪の中の家屋に閉じ込められた8人を主題に密室劇を描いたミステリー&西部劇。
出だしは・・・・けっこう前置きが長かったですね。
主人公(賞金稼ぎ)と馬車に乗った別の賞金稼ぎと彼に捕まった賞金首の女のひと悶着。
それが終わってやっと物語は進展するかと思ったら、また別の登場人物が。
猛吹雪を避けるため、道中にある紳士洋品店に立ち寄るのですが、そこに着くまでの登場人物のプロフィール紹介と状況説明がちと長い。
おまけに第1章とか第2章って語りも「んな事より早く話を進めろ!」って気になっちゃいます。
やっとこ店に着いた頃から話が面白くなってくるんですが、ここでもまた登場人物のプロフィール紹介と状況説明が。
密室ミステリーとすればそれは必要だと思う反面、タランティーノ監督作品としてはちょっと異質かな。
南北戦争とか人種差別とか法の正義とか、会話の中で何か意味ありげな事は言っているのですが、日本人にはちと理解しづらい。
まぁ、結局最後は極悪非道のバイオレンスは炸裂するのですが(笑)。
結果的には面白かった作品です。

伏線は回収されるし、ミステリでは反則気味のトリックも良しとしましょう。
「物体X」のオマージュも楽しいし、ラストにリンカーンの手紙を持ってきた所も美しい。
ただ・・・何でしょうね。
同じく長丁場だった「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のような、我慢のあとの爽快感やカタルシスが無かったかな。
最後の女を吊るすときの2人の顔はまさに極悪人。
出てくる他の人間だれにも共感などできない奴らばかりでしたが、せめて最後は・・・なんて思うのですが、よく考えたらタイトルは「ヘイトフル」。
監督としてはこれで正解なのでしょうね。
※タランティーノが脚本・監督を務め、8作目の監督映画であることから、「8」にこだわっているらしいのですが・・・御者1人は関係ないとしても店にいたのは9人(10人?)ですよね・・・・
◆「ヘイトフル・エイト THE HATEFUL EIGHT」 2015年/アメリカ 【168分】
監督:クエンティン・タランティーノ 脚本:クエンティン・タランティーノ 撮影:ロバート・リチャードソン 音楽:エンニオ・モリコーネ 出演:サミュエル・L・ジャクソン/カート・ラッセル/ジェニファー・ジェイソン・リー/ウォルトン・ゴギンズ/デミアン・ビチル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ブルース・ダーン/ジェームズ・パークス/デイナ・グーリエ/ゾーイ・ベル/リー・ホースリー/ジーン・ジョーンズ/キース・ジェファーソン/クレイグ・スターク/チャニング・テイタム
※第73回ゴールデングローブ賞作曲賞、第69回英国アカデミー賞作曲賞 、第88回アカデミー賞作曲賞受賞(エンニオ・モリコーネ)。
ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

気にはなっておりましたが、観ていなかった映画です。
本作は猛吹雪の中の家屋に閉じ込められた8人を主題に密室劇を描いたミステリー&西部劇。
出だしは・・・・けっこう前置きが長かったですね。
主人公(賞金稼ぎ)と馬車に乗った別の賞金稼ぎと彼に捕まった賞金首の女のひと悶着。
それが終わってやっと物語は進展するかと思ったら、また別の登場人物が。
猛吹雪を避けるため、道中にある紳士洋品店に立ち寄るのですが、そこに着くまでの登場人物のプロフィール紹介と状況説明がちと長い。
おまけに第1章とか第2章って語りも「んな事より早く話を進めろ!」って気になっちゃいます。
やっとこ店に着いた頃から話が面白くなってくるんですが、ここでもまた登場人物のプロフィール紹介と状況説明が。
密室ミステリーとすればそれは必要だと思う反面、タランティーノ監督作品としてはちょっと異質かな。
南北戦争とか人種差別とか法の正義とか、会話の中で何か意味ありげな事は言っているのですが、日本人にはちと理解しづらい。
まぁ、結局最後は極悪非道のバイオレンスは炸裂するのですが(笑)。
結果的には面白かった作品です。

伏線は回収されるし、ミステリでは反則気味のトリックも良しとしましょう。
「物体X」のオマージュも楽しいし、ラストにリンカーンの手紙を持ってきた所も美しい。
ただ・・・何でしょうね。
同じく長丁場だった「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のような、我慢のあとの爽快感やカタルシスが無かったかな。
最後の女を吊るすときの2人の顔はまさに極悪人。
出てくる他の人間だれにも共感などできない奴らばかりでしたが、せめて最後は・・・なんて思うのですが、よく考えたらタイトルは「ヘイトフル」。
監督としてはこれで正解なのでしょうね。
※タランティーノが脚本・監督を務め、8作目の監督映画であることから、「8」にこだわっているらしいのですが・・・御者1人は関係ないとしても店にいたのは9人(10人?)ですよね・・・・
◆「ヘイトフル・エイト THE HATEFUL EIGHT」 2015年/アメリカ 【168分】
監督:クエンティン・タランティーノ 脚本:クエンティン・タランティーノ 撮影:ロバート・リチャードソン 音楽:エンニオ・モリコーネ 出演:サミュエル・L・ジャクソン/カート・ラッセル/ジェニファー・ジェイソン・リー/ウォルトン・ゴギンズ/デミアン・ビチル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ブルース・ダーン/ジェームズ・パークス/デイナ・グーリエ/ゾーイ・ベル/リー・ホースリー/ジーン・ジョーンズ/キース・ジェファーソン/クレイグ・スターク/チャニング・テイタム
※第73回ゴールデングローブ賞作曲賞、第69回英国アカデミー賞作曲賞 、第88回アカデミー賞作曲賞受賞(エンニオ・モリコーネ)。
ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

- 関連記事
-
- シルヴェスター・スタローン監督 「ランボー 最後の戦場 (2008)」 【2】 (2021/04/15)
- クエンティン・タランティーノ監督 「ヘイトフル・エイト (2015)」 (2021/04/13)
- ジーン・スタプニツキー監督 「グッド・ボーイズ (2019)」 (2021/04/10)
コメント
コメントの投稿
トラックバック